【ドラディション】「追いかけて何が悪い?」 LEONAが打倒・宮原に執念

『DRAGON EXPO 1978』後楽園ホール(2024年11月22日)
○船木誠勝&LEONAvs宮原健斗&井上凌×

 LEONAが打倒・宮原に執念。「追いかけて何が悪い? 絶対にシングルを勝ち取ってやる。このドラディションのリングで宮原健斗を倒す!」と誓った。

 全日本のエース・宮原が5・24後楽園大会に続いてドラディションに参戦。新鋭・井上をパートナーに、船木&LEONAと激突した。船木とは3・5後楽園大会における6人タッグマッチ以来の対戦となった。

 3・5後楽園大会における6人タッグで敗れて以来、打倒・宮原に執念を燃やすLEONAが先制の張り手を打ち込み、高速ブレーンバスターで投げる。父譲りのドラゴンロケットは不発に終わったものの積極姿勢で沸かせた。

 触発されたように井上が船木に立ち向かったが、アームロックとヘッドシザースの複合技に捕まってしまう。それでも果敢に張り手を打ち込んだが、船木は掌底連打でお返し、ヒザ蹴りも打ち込んだ。

 ここから井上が劣勢に。LEONAがジャンピングエルボードロップを投下し、井上がミドルキックを連打してもフロントハイキックでねじ伏せる。ならばと宮原が玲於奈を場外に引きずりおろし、ヘッドバットを連発。井上もエプロンで船木をふてぶてしく踏みつけた。

 その後も井上がエルボー合戦でLEONAを圧倒し、スリーパーに捕まっても宮原がカットに飛び込み、再び場外でのヘッドバットを連発。それでもLEONAが井上に張り手を連発して打開すると、船木がミドルキック連打、ローリングソバット、コーナーに追い込んでのミドルキック連打と蹴りまくった。

 ならばと宮原がフロントハイキック、ドロップキック連射で巻き返しを図ったが、船木もブレーンバスターを脇固めで切り返して譲らず。ミドルキック、ランニングローキックと蹴りの雨を降らせた。ここでLEONAが宮原に殺到。コーナーに追い込んでエルボーを連発し、フェースクラッシャーで叩きつける。フライングフォーアームを放ち、ローキックを連打した。

 宮原がフロントハイキックで止めると、井上がコーナーに追い込んでのミドルキック連打を浴びせる。串刺しフロントハイキック、串刺し低空ドロップキック、宮原との連続串刺し攻撃と波状攻撃に出ると、ハーフハッチで投げ飛ばし、ランニングローキックで蹴りつけた。

 LEONAも意地。ドラゴンスクリューで井上と宮原をなで斬り。船木はエルボーを連発し、ジャンピングハイキックを放った井上を掌底連打で返り討ち。間髪入れずハイブリッドブラスターで突き刺して一気に3カウントを奪った。

 試合後もLEONAは宮原に突進。南側客席まで追いかけて張り手を見舞った。徹底して無視した宮原は試合前に船木&LEONAのみ花束贈呈があった顔に不満顔で、「おい、ドラディション。誰がわざわざこのリングに上がってると思ってるんだ? おい、ドラディション、次は花束を用意しろ」とアピールしてからリングを後にした。

 するとLEONAは「おい、宮原健斗。分かってる。あいつが三冠ベルト獲った、チャンピオン・カーニバル獲った。俺はあいつにとって顔じゃないのもわかってる。でも、追いかけて何が悪い?」と主張。「俺は背中が見えなくなるまで絶対にあきらめないし、絶対にシングルを勝ち取ってやる。このドラディションのリングで宮原健斗を倒す!」と誓ってみせた。

【試合後の船木&LEONA】

▼船木「いくんでしょ? スーパースター。勝ったらスーパースター」

▼LEONA「お願いします。分かってる。そりゃわかってる。自分だって宮原健斗の実績が上だってわかってる。でも『はい、そうですか』って下がれないでしょ。自分だって負けたし、ここまで3回、4回か。全日本プロレスでも戦って追いかけてきて、あっちの方が実績上です、じゃあその時まで待っててくださいなんて言えないでしょ。誰がいい子ちゃんでいなきゃいけないって。自分の中で藤波辰爾の息子だから正統派でいなきゃいけないとか、そんな気持ちがどっかでなくなったのかもしれないけど、ただ順番を待って、宮原健斗そのうちやってくださいなんて、もうここからは言えないから。どのタイミングでも絶対に、髪の毛を捕まえてでも俺との一騎打ちに持ち込んでいく。順番に並ぶつもりはない。割り込んででも、前に並んでる人間蹴飛ばしてでも絶対シングル獲るから。そして勝つから。その気持ち、そういう姿勢がたぶん僕には足りなかったんだと思う。だからファンの人も『いつまで待ってるんだ? LEONA』って思ってたと思う。ムチャクチャでもいい、形なんてどうでもいい。あの顔、もう一回、2回、3回ぶっ飛ばして、そして勝ってやる。その気持ち今日でまた強くなった」

【宮原の話】「おい! 俺はスーパースターだ。いいか、藤波辰爾さんのおかげさまだ。宮原健斗があそこにいるというのは。それをよく考えろ。ただな、ドラディション。花束がねえとはどういうことだ? 誰がわざわざ出向いてると思ってるんだ? いいか、花束が用意されなければ出ねえぞ。花束用意しろ。いいな」

【井上の話】「俺はドラディション協初参戦。なかなか刺激的な戦いだっただな。特に船木誠勝、あんたとまたやりたいって心の底から思った。あとLEONA、何発も俺の顔面にぶち込みやがって。またやりたいっていうなら、もっとアクション起こしてこいよ。でも、今日は本当に楽しかった。またここに参戦できることを願ってるよ」