『WORLD TAG LEAGUE 2024』神奈川・横浜武道館(2024年11月22日) Aブロック公式戦 ○YOSHI-HASHI&後藤洋央紀vs辻陽太&鷹木信悟×
YOSHI-HASHIが値千金の鷹木狩りを果たし、毘沙門がWORLD TAG LEAGUE公式戦で会心の開幕2連勝。YOSHI-HASHIは優勝決定戦が行われる12・8熊本大会に向けて、「幸せに満ちたざんまい」を予告した。
前人未到の4連覇を狙う“毘沙門”後藤&YOSHI-HASHIは開幕戦でKENTA&チェーズ・オーエンズを破って好発進を遂げた。2戦目ではこちらも白星スタートを果たした鷹木&辻のL・I・J強力コンビと激突。Aブロックの天王山とも言える一戦だった。
毘沙門は得意の連係で先制。その後はYOSHI-HASHIが捕まる苦しい展開となるが、後藤が流れを変える。荒々しく辻をショルダータックルやラリアットで打ち倒すと、そこに鷹木をブレーンバスターで叩きつけた。L・I・Jコンビも連係攻撃で立て直し、ダブルバックドロップでぶん投げたものの、辻のマーロウクラッシュは不発。後藤は牛殺しを繰り出して両者大の字に持ち込んだ。
両軍代わると、鷹木とYOSHI-HASHIはショルダータックル合戦で火花。せめぎ合いが続いたが、割って入った後藤が串刺しラリアットをぶち込むと、毘沙門が鷹木相手に怒とうの猛攻を見せる。必殺の消灯は鷹木に防がれたものの、介入を狙った辻をGYRで返り討ちに。再び鷹木に照準を合わせ、後藤の延髄ラリアット、YOSHI-HASHIのドラゴンスープレックスが連続してさく裂すると、激烈一閃をズバリ。再び消灯の体勢に。
だが、決まる寸前に辻がトラースキックでカットイン。辻がYOSHI-HASHIに雪崩式ブレーンバスターを敢行すると、すぐさま鷹木がスライディング式パンピングボンバーをぶち込んで主導権を奪い取る。そして、フェイスクラッシャー→ジャーマンで追撃すると、急行した後藤には辻の飛びヒザ蹴り、鷹木のパンピングボンバーを連続発射。孤立したYOSHI-HASHIに合体技パンピングブラスターを狙う。
後藤が場外から辻の足を掴んでなんとか阻止したものの、鷹木ペースは変わらない。YOSHI-HASHIは打撃戦を仕掛けるが、鷹木は倒れず、ショートレンジで、さらには走り込んでパンピングボンバーを振り抜いた。勝利を確信した鷹木はラスト・オブ・ザ・ドラゴンの構えに。だが、叩きつけられる寸前でYOSHI-HASHIが起死回生の頂狩で切り返して、大逆転の3カウントを奪った。
毘沙門が会心の逆転勝利で無傷の2連勝。4連覇に向けて、大きな勝利を掴んだ。マイクを手にしたYOSHI-HASHIは「俺たち毘沙門は去年のWORLD TAG LEAGUE、史上初のIWGPタッグチャンピオンとして優勝して、そして史上初の3連覇を達成した。いいか。今年はな、史上初の全勝優勝をするからな」と改めて宣言。さらに、「そして、WORLD TAG LEAGUE決勝戦、熊本で4連覇を達成したあかつきには、“幸せに満ちたざんまい”をお見せしようと思います」と予告し、「俺たち毘沙門が4連覇するのも一瞬だ」と締めくくった。
2022年には「空前絶後のざんまい」、2023年には「極上のざんまい」でタッグリーグを締めくくってきた毘沙門だったが、2024年は「幸せに満ちたざんまい」締めを明言。YOSHI-HASHIは「今日乗り越えたってことは俺たちにとって凄く凄く弾みになるし、リング上でも言った通り、今回は史上初の全勝優勝。言葉だけじゃない。必ず俺は結果が付いてくると思うから」と今日の勝利で自信を深めたようだ。
その気持ちは後藤も同じだ。「このWORLD TAG LEAGUEが来年の1・4東京ドーム出場への最後のチャンスだと俺は思ってるよ。このタッグリーグ、必ず優勝して、1月4日、タッグのベルトを取り戻す。そして、1・5、AEW・ヤングバックス、来ることが決まってんだろ。あいつらに負けたことを俺は忘れてねえからな」リーグ戦後の青写真まで披露。10・14両国大会ではGLOBAL王者のデビッド・フィンレーに敗れ、観戦に訪れた愛娘が泣きじゃくる場面も見られたが、その思いを引きずる荒武者は「次女を泣かせたまんまで年は越せねえからよ。このWORLD TAG LEAGUE必ず優勝して、幸せのざんまいを見せてやる」と決意をみなぎらせた。