北中米ワールドカップのアジア最終予選、グループCは2位以下が大混戦。順位表にすると、以下のようになる。
1位/日本/勝点16/5勝1分/22得点・2失点
2位/オーストラリア/勝点7/1勝4分1敗/6得点・5失点
3位/インドネシア/勝点6/1勝3分2敗/6得点・9失点
4位/サウジアラビア/勝点6/1勝3分2敗/3得点・6失点
5位/バーレーン/勝点6/1勝3分2敗/5得点・10失点
6位/中国/勝点6/2勝4敗/6得点・16失点
2位のオーストラリアと最下位の中国との勝点差はわずか「1」と、まさにカオス状態である。
なぜこんな混戦になったのか。要因のひとつは、日本のライバルと目された2か国、オーストラリアとサウジアラビアの乱調だ。両国とも最終予選期間中に監督を交代していることからも分かるように、不安定な戦いに終始。オーストラリアは1節のバ—レーン戦(ホーム)で0-1といきなり完封負けを喫し、サウジアラビアも直近のインドネシア戦で0-2と敗れている。いわゆる取りこぼしが多く、両国ともここまでわずか1勝しか挙げていない。
オーストラリアとサウジアラビアが弱いというよりも、伏兵の奮闘が今回の混戦を生む“引き金”になっているのではないか。なかでも印象的なのは、インドネシアの戦いぶりだ。
サウジアラビアとのアウェーゲーム(1節)を1-1で乗り切ると、続くオーストラリア戦(ホーム)はスコアレスドロー。その後、バーレーンと引き分け、中国と日本に敗れたものの、11月19日のサウジアラビア戦は2-0で勝利して3位に食い込んでいる。
バーレーンや中国もオーストラリアやサウジアラビアを苦しめている事実からも分かるように、これまでアウトサイダーと見られていたチームの力が上がってきているのだ。アジア全体のレベルアップを象徴しているのが、グループCの順位表なのかもしれない。
ちなみに、このラウンドでサウジアラビアが5位以下で敗退したら、それはそれで事件だろう。
構成●サッカーダイジェストTV編集部
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