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大谷翔平がまたも打ち立てた偉業を受け、一部国民が「大谷ハラスメント」に戦々恐々としている。

大谷は日本時間11月22日朝、ナ・リーグのMVPを獲得。2年連続3度目の受賞である上、投票権を持つ30人の記者全員が1位票を投じるという“満票”での受賞となった。

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約150年続くMLBの歴史において、満票で複数回MVPを獲得したのは大谷のみ。大谷は3度目の満票受賞という、「100年に1人」を超える偉業を打ち立てた。

当然、日本のメディアは大々的に報じ、地上波ではTBSとテレビ東京を除く全局が大谷のインタビューを生中継。ECCやJALなど、大谷を起用している企業のXアカウントもMVP獲得を祝福し、ネット上も大谷の話題一色となった。

しかし、大谷についての過熱報道を意味する「大谷ハラスメント」なる言葉が定着する中、
《本当に大谷ハラスメント国だな》
《大谷ハラスメント止めろって そんな応援よりJALは安いキャンペーンでもしてくれたら応援したくなるわ》
《今日も朝から大谷祭 あの人犬とコラボすると好感度あがること分かっててやってる感じがさらにイライラさせる》
など、反発も多く見受けられる。

4年連続で野球関連の大賞に現実味

また、12月2日に発表を控えた『ユーキャン新語・流行語大賞』にまつわる“懸念”も目に付く。

11月5日に発表されたノミネート30語では、大谷が世界の野球史上初めて記録した、シーズン50本塁打と50盗塁以上の同時達成を意味する『50-50』が候補に入っている。

今回、大谷がMVPを獲得したことで、今年の流行語は『50-50』になることが確実だというのだ。

ネット上では、
《流行語大賞も50-50かなぁ…》
《この時期にまたオオタニ選手の快挙が報道されると、いよいよ今年の流行語大賞が50-50になりそうだな》
《大谷選手の通訳が日本にいるってことは今年の新語流行語大賞が「50・50」ってことなんじゃないの? 大賞受賞者は基本本人が出席するらしいので、通訳が代わりに授賞式に出席すると予想…》
《流行語大賞も確実に大谷にとらせるからもう今年いっぱいは大谷ハラスメント続くの確定やん》
といった声があがっている。

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ぜんぜん流行ってない野球用語が大賞に…

流行語をめぐっては昨年、38年ぶりの日本一を達成した阪神タイガースのスローガンである『アレ(A.R.E.)』が年間大賞を受賞。

2022年は史上8人目となる三冠王を獲得した東京ヤクルトスワローズ・村上宗隆の二つ名である『村神様』、2021年は大谷の『リアル二刀流/ショータイム』と、3年連続で野球関連の用語が受賞している。

仮に、大谷の『50-50』が流行語大賞となれば、これで4年連続同ジャンルからの選出という、こちらも『新語・流行語大賞』史上初の事態となる。

「同賞は野球好きが選考委員を牛耳っており、長嶋茂雄やイチローなど、かねてから野球関連が頻繁に選出されていました。当時は野球が国民的娯楽で本当に流行っていたのですが、その後も野球にこだわるあまり、全く世相を反映しない賞になってしまいました」(文芸誌記者)

とりわけ反発が大きかったのは、『トリプルスリー』『神ってる』と2年連続で野球関連の用語が大賞になった2015・16年だ。

「これらは当時、『ラッスンゴレライの方が流行った』『PPAPがふさわしかった』『聞いたこともない』などと大炎上。批判に懲りたのか、その後しばらく野球が封印されていたのですが、21年には大谷が受賞しました。以降、昨年まで続けて野球関連が選ばれていますが、これらも『実際には流行っていない』とバッシングを浴びました」(同)

気になる『新語・流行語大賞』授賞式は12月2日に行われる。

《大谷ハラスメントを流行語大賞に》との皮肉も見られるが、それも結局、野球関連の用語ということになってしまうだろう。