男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。
【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】
44歳、事実婚8年目
一緒に暮らしてきたけれど(写真:iStock)
44歳の茜さん(仮名)は、4歳年上の夫のヒロツグさん(仮名)と事実婚8年目を迎えました。
ふたりとも結婚当初から子どもを望まなかったことから、共働きのフルタイムで経済的に安定する結婚生活を第一に考えて、生活してきたそう。
しかし茜さんは、ヒロツグさんの“ある癖”に長年にわたり悩まされてきました。
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浮気癖に悩む日々
これで3回目だよね?(写真:iStock)
「夫は、とにかく浮気癖がすごいんです。
最初に浮気がわかったのは結婚して2年目に入った頃。相手の女性が思い詰めた様子で家に訪ねてきて、裏切りがわかりました。
すったもんだのドロ沼に発展した挙句、別れずに事実婚を継続しましたが…、それからも私が知っているだけで3回も浮気をしています」
コロナ禍の期間中はヒロツグさんの浮気癖は収まっていて、茜さんは「この感じなら、事実婚を継続しても大丈夫だろう」と判断していたそうですが…。
ここへきて再びヒロツグさんの浮気がわかり、夫婦関係を継続するべきか真剣に迷っていると話します。