M-Tec JAPAN:ARRI「ALEXA 35 Live」国内初展示。シネマティック画質と既存のワークフローへの統合を実現[Inter BEE 2024展示レポート]

M-Tec JAPANはInter BEE初出展にもかかわらず、ブースは大盛況だ。同社はARRI社正規代理店として「ARRI ALEXA35 Live」の国内初展示、「Ensōプライム」の国内初一般展示「ARRI TRINITY 2」の展示や、堂前氏・木村氏・永森氏によるオペレート実演など、様々なクリエイターや各社代理店が集まり、ブースは大盛況だった。

その中であえて見どころを1つに絞るならば、「ARRI ALEXA35 Live」の国内初展示だ。「映画のような画質でライブマルチカメラ制作を実現」が最近のシネマカメラ業界のトレンドだが、ALEXA 35はファイバーカメラアダプターとファイバーベースステーションで構成するライブプロダクションシステム「LPS-1」をつけるだけでライブ化が可能だ。

ライブプロダクションシステム「LPS-1」

これまでのスタジオカメラは、「今日スタジオ」「明日ロケ」といった時に別のカメラを用意しないといけなかった。ALEXA 35ならば、LPS-1をはずしてバッテリーをつければ、ロケに行ける。ブーススタッフによると「競合製品と同じ価格で、同じ色味、同じフェーズで撮影できるため、使いやすく、経費削減にもつながる」とのことだ。

ARRIの新シネマレンズ「Ensōプライム」の展示も気になった。基本的にはシャープネスに優れたレンズだが、交換可能な後部光学系により、シーンの変化に合わせて、例えば回想シーンではクラシックな印象を出すなど、様々な表現が可能になる。様々なフィルムシミュレーションを実現できるのを特徴としている。