(画像は『ライオンの隠れ家公式HP』より)/©️TBS
22日放送のドラマ『ライオンの隠れ家』(TBS系)7話「ライオンを守るための旅行」。捜索情報がネットやニュースで拡散されたことで、ライオンの居場所がいつ父親に見つかってもおかしくない状況に…。
世間の目から逃れるため、3人で旅行に出ようと提案しますが、美路人は拒否。その時、兄・洸人が話した自身の気持ちとその後の美路人の変化に、SNSで多くの反響が寄せられました(ネタバレを含みます)。
■ 兄の本音
ある日、小森家に記者の楓(桜井ユキ)が訪ねてきました。彼女は以前から母子行方不明事件を追っており、駅で愁人(佐藤大空)と洸人(柳楽優弥)たちが一緒にいるのを見かけたことや、ズボンに貼られたライオンのシールから愁人が小森家に住んでいるのではないかと疑っていました。
楓に愁人の声を聞かれながらもなんとか誤魔化した洸人でしたが、楓以外の人間に見つかるのも時間の問題と言われ、さらには愁人の父・祥吾がメディアを使って捜索を呼びかけていることを知り、頭を抱えます。ところが、同僚の貞本(岡崎体育)が、親戚のペンションを貸してくれたことで、当分の間は佐渡島に身を隠せることに!
しかし、弟の美路人(坂東龍汰)は行きたくないと旅行を拒絶。自閉スペクトラム症の彼にとって、慣れない土地へ行くことや、ルーティーンを変えることは苦痛なのでした。
その後、洸人は再び旅行に行かないかと提案しますが、受け入れられずにしきりのカーテンを閉めてしまった美路人。その様子を見て、洸人は今住んでいる家を出たときの話を始めます。実は大学進学をきっかけに、一度実家を離れたことがあるのです。
家を出る日、母に「今まで我慢させてごめんね」と言われ、「もう自由だ、もうここに戻らなくていいんだって少し清々しい気持ちだった」と言います。しかし両親の死で再び実家に戻った洸人と、両親がいなくなるという大きな変化に苦しんだ美路人。これまで2人で頑張って、やっとの思いで手に入れた平和な日常ですが、ライオンが現れたことで良い方向に変わりつつあることを美路人自身も感じていたのでした。
そして、洸人の「旅行に行ったらまた何か変わるのかな」という言葉を聞いた美路人は、自ら旅行へ行くことを決心したのです。
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■いざ佐渡島へ
洸人は仕事を休職し、美路人とライオンと共に遠い地へ旅立ちます。隠れるように出てきたものの、3人はずっと笑い合っていました。行きに寄ったコンビニでは洸人と一緒だった美路人が、たった1人でお買い物に行けるようになったり、就寝時間より早い時間でもライオンのためにテントについて行ってあげたり…。
旅行の前に洸人が言った通り、美路人にプラスの変化が起き出しているのでした。
SNSでは、「みっくんが1人で買い物に行ったのはライオンを守りたいっていう気持ちの表れだし、自分は寝ないけどライオンを寝かしつけるっていう行動をとった心の変化に感動。全話を通して、みっくんの成長を視聴者が見守るスタイル好きだよ」「自撮りで自分だけ見切れるのまさに洸人の人生を表してたんだけどそんな洸人の気持ちに寄り添ってルーティーンや苦手を譲ってまで大冒険に出るみっくんあったかい成長で泣ける」「お兄ちゃんのこと考えて自分でもっと行動するようになったし、もっと融通効くようになったし、すごいよほんまに」といった、親のような目線で2人を見守り、成長を喜んでいる視聴者も大勢いたようです。
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■暮らしを守ってきた兄に賞賛の声
また、旅行での変化を見た後で、兄が吐露した”本音“を振り返る意見も多く書き込まれていました。
「やりたい道(出版系)を自由に歩めるはずだったのに、両親の不幸もあり、夢を捨てて美路人との生活にある種縛られることを耐えてきた洸人が、ここまで爆発せず笑顔を見せられるって凄いよなぁ」「洸人は色んな苦しさを抱えてきたはずなのに”してあげてる”感が全然ないんだもん凄いよ」「みっくんが誰かのためにルーティンを崩したり主張を曲げたりする優しさにじんわりするし、そうできるのは彼を信じて大きな心で見守っている洸人がいるからという関係性とても好き」「ライオンが来てからのみっくん成長著しいな…って洸人はよく眩しそうな顔してみてるけど、今までなんとしてでも2人のプライドを守り続けて自分の未来も投げ打って穏やかな生活を死守してきたからいまのみっくんがあるんだよ…!!って言いに行きたい」
家族だからこそ、大事な相手だからこそ言わない本音、というのは誰にでもあるのではないでしょうか。
どんなに自分が大変な状況にあっても、自分のやりたいことを諦めても、美路人との生活を投げださなかった洸人の優しさと強さが、視聴者の胸を打ったようでした。
(文/Sirabee 編集部・福野 エリカ)