【閲覧注意】ミールワームが発泡スチロールを分解する様子
こちらがミールワームによる発泡スチロール分解能力を検証した実験の様子です。
Aは実験前の発泡スチロール、Bは実験後の発泡スチロール、Cは発泡スチロールとふすまを混ぜた餌を食べるミールワーム、Dは発泡スチロールのみを餌とするミールワームです。
Credit: Fathiya M. Khamis et al., Scientific Reports(2024)
なかなか刺激的ですが、本当にミールワームが発泡スチロールを食べていることがわかります。
ただ先ほども話しましたように、プラごみ処理システムを開発する際は、このように大量のミールワームを用いるのではなく、彼らから分離した細菌(およびその酵素)を使った方法が考えられています。
見た目はかなり強烈ですが、ミールワームは人類が生み出したプラごみ問題を解決できるヒントを持っているのです。
参考文献
Plastic-eating insect discovered in Kenya
https://theconversation.com/plastic-eating-insect-discovered-in-kenya-242787
Can the mealworm be the answer to Africa’s plastic waste problem?
https://www.icipe.org/news/can-mealworm-be-answer-africa%E2%80%99s-plastic-waste-problem
元論文
Mitogenomic profiling and gut microbial analysis of the newly identified polystyrene-consuming lesser mealworm in Kenya
https://doi.org/10.1038/s41598-024-72201-9
ライター
大石航樹: 愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。
他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。
趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。
編集者
ナゾロジー 編集部