「いい◯◯の日」が多い11月。もちろん、手紙にちなんだあの記念日も…。
■「いい文の日」があることを知っている?
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女700名を対象に実施した調査では、全体で18.2%の人が「“いいふみの日”があることを知っている」と回答した。
なお男女別に見ると、男性は17.3%、女性は19.0%という結果になっている。
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■2(ふ)3(み)の語呂合わせから制定
「ふみの日」とは、1979年に郵政省が、2(ふ)3(み)の語呂合わせから制定した記念日で、手紙に親しむ活動を全国的に展開することを目的としている。
とくに、文月(ふみづき)である7月のふみの日と、「いい(11)ふみの日である11月のふみの日(11月23日)は、さまざまな企業や団体が手紙や切手にちなんだキャンペーンやイベントなどを開催している。
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■書き損じはがきがワクチンに
その1つとして、「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)」は、2023年の「いいふみの日」にプレスリリースを発信し、書き損じはがきや使用済み切手、未使用のはがきや切手を回収して、途上国の子供たちにワクチンを贈る活動への協力を呼びかけている。
それによると、はがき10枚でBCGワクチン20人分を、使用済み切手1kgでBCGワクチン75人分を提供できるとのこと。2023年1月〜12月の活動で、ポリオワクチン約558,506人分、金額にして11,170,107円分の支援があったという。
手元に不要な切手やはがきがあれば、それが発展途上国の子供たちの命を救う貴重なワクチンになるかもしれない。引き出しの中を整理してみる価値は計り知れない。
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■手紙をゆっくり待つのも悪くない
近年では、SNSの普及により手書きの手紙を出す機会がめっきり減り、家のどこかにレターセットなどが眠っているという人も多いのではないだろうか。
SNSでのやり取りも、絵文字やスタンプ、独特の言葉遣いなどによって個性や感情表現の幅も広がっており、一概に手書きの手紙が良いとばかりは言えないかもしれない。しかし、こうした記念日や特別な機会だからこそ気付かされることもある。
たまには、ペンを取って心を込めて文字を書き、封をして投函し、届くのを待つという、時代の流れを遡るような穏やかなやり取りに立ち戻って見るのも悪くないのではないだろうか。
(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年10月8日~2024年10月13日
対象:全国10代~60代男女731名 (有効回答数)