牛丼チェーンすき家」が牛丼や定食などの値上げを発表し、ファンから悲鳴が上がっている。

 牛丼の値上げ幅は10円から50円で、並盛りの場合は430円から20円アップの税込み450円となる。改訂内容は11月22日9時から実施される。

 すき家はこの4月にも原材料費や人件費などの上昇の影響による値上げ(400円→430円)を実施しており、また同時に深夜料金の導入もスタート。22時~5時の深夜帯に注文した商品に対して、深夜料金7%を加算している。

 今回の値上げは国産のコメが高騰していることを受けてのものだが、秋以降、新米が出回れば価格が落ち着くと思われていた矢先の価格改定に、すき家ファンも驚いたことだろう。

 そもそも、牛丼チェーンではこれまで幾度となく値上げと値下げが繰り返されてきた。すき家では2000年には牛丼並盛りが400円だったが、松屋が先導する形で価格競争が勃発。2013年には大手3チェーンが横並びで280円となったが、2014年に消費税8%が導入されると、吉野家、松屋が値上げする中、すき家だけは値下げに踏み切るという異なる動きを見せていた。

「牛丼の価格ばかりに目が行きがちですが、すき家ではサラダやお新香などのセットメニューも値上がりしてます。10年前は100円だったサラダセットはいまや2倍の200円に。松屋はみそ汁付きなので、牛丼並盛りの場合は、150円の生野菜を加えても580円。一方のすき家はサラダセットの価格が据え置かれたとしても650円になり、割高感は否めません」(フードライター)

 強いて言うならば、すき家の牛丼は松屋や吉野家にくらべて一番カロリーが豊富なことだが、ダイエット志向の人にとってはむしろプラス評価にはあたらないかもしれない。

ケン高田

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