RBの角田裕毅は、F1ラスベガスGPの予選でQ3に進出し、7番グリッドを確保。今季のコンストラクターズチャンピオン候補の一角であるマクラーレン勢の間に割って入った。
今回からRBは、レッドブル仕様のリヤサスペンションを投入。予選での好結果が、このアップデートの効果かどうか分からないと角田は語るが、それでも初日FP1でのポジションから上位に近づくところまでステップアップできたことについては満足していると語った。
「僕たちにとってはかなり厳しいスタートでした。FP1で僕らは、19番手と20番手でしたが、そこからレースウィーク中に挽回することができました」
角田は予選後にそう語った。
「アップグレードがうまくいっているかどうかは分かりません。セットアップをセッションを通じてかなり模索してきましたが、取るべき方向性は分かっていました」
「アップグレードを理解し、それがどう機能しているのかも理解し、そしてそれにすぐに適応できたのはよかったです」
予選7番手ならば、通常なら中団グループのトップであるはずだ。しかし今回は、アルピーヌのピエール・ガスリーが驚異の走りを披露して、3番グリッドに飛び込んだ。
仲の良い元チームメイトの活躍には驚きつつも、自分たちのポジションにも満足していると、角田は言う。
「ミスター・ピエール・ガスリーからはほど遠い位置でした。ちょっと驚きましたけど、彼らはセッションを通じて本当によくやったと思います。彼らはかなり安定していましたし、実際今回のようなコースでそういうことをするのは簡単じゃないです」
「でも同時に、トップチームに近付くことができたのは、本当に良いことです。僕らは昨年、ここではかなり苦労しましたから。本当にうまくやれたと思いますよ」
今回チームメイトのリアム・ローソンは15番手に沈んでおり、角田としては大きな差を見せつけた格好だ。それができた理由について尋ねられた角田は、これまでの積み重ねてきた経験、そしてエンジニアに対するフィードバックにより、差をつけることができたと考えていることを明かした。
「市街地コースでは、自信を持てることが必要だと思いますし、セッションを通じて自分が遂げてきた成長にも満足しています」
そう角田は言う。
「そしてシミュレーションでの準備など、セットアップの進め方もうまくいきました。全てが自分にとって有利に働いたんです。セットアップの変更も数多く行ないましたし、自分の意見も正しかったので、うまくいったんです」
「経験が少し多いんだと思います。僕はエンジニアにかなり正確にフィードバックをもたらすことができます。そうすれば、エンジニアたちもマシンをもっと良くすることができるんです」
「正直に言って、自分のアタックには満足しています。もちろん、修正すべき点はたくさんありますけど、7番手は期待以上の結果だったと思います」