WRCラリージャパンのDAY3では、ステージ上に無許可の車両が乱入するという珍事が発生。一部始終を目撃したトヨタのエルフィン・エバンスは、当該車両が「いきなりステージから現れた」と語った。
事件が発生したのは午前ループのSS12恵那。7番手出走のエバンス/スコット・マーティン組がスタートの時を待っているところに、検問を突破した無許可の黒い日産キャラバンが正面から出現。エバンスの目の前に停車し続けたため、安全上の問題からSS12はキャンセルとなった。
当時の状況を尋ねるとエバンスは次のように答えた。
「分からないよ。ある男がいきなりステージから現れたんだ」
この事件を受けてFIAは、地元当局と協力して問題解決に努めていくと声明を発表。ラリージャパン実行委員会は岐阜県恵那警察署に被害届を提出する予定だ。
ただラリージャパンでは2022年にも、一般車がステージに侵入し、Rallly2クラスのドライバーがコース上で遭遇するというアクシデントが発生していた。
こうした安全上の問題を改善するために、どんなことができると思うかと尋ねると、エバンスは次のように答えた。
「僕は公道封鎖のセーフティマネージャーじゃないからわからないけど、これに関して誰かが見直す必要がある」
なおエバンス/スコット・マーティン組は、ラリージャパンDAY3のSS15を終えて総合2番手。総合首位に立つヒョンデのオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組から36秒差という状況だ。