11月23日に東京ドームで行なわれた「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」スーパーラウンドの第3戦で侍ジャパンが台湾に9対6で勝利した。
台湾戦でひときわ輝いたのが、オープニングラウンド第5戦のドミニカ共和国戦以来、今大会3試合ぶりに7番・三塁でスタメン出場した清宮幸太郎だった。4対3の1点リードで迎えた5回裏。2死満塁で迎えた5回の第3打席、相手投手の初球が暴投となって5対3となり、走者はそれぞれ二、三塁に進む。この好機に、右中間フェンス直撃の適時三塁打を放った。
試合後に清宮は、「勝てて良かったです。なかなか、思うようなプレーがずっとできていなかったので、きょうは本当に思い切って楽しんでプレーしようと思っていました」と振り返り、5回の好機を「満塁でまわってきたので、きたぞ、きたぞ、って本当ワクワクした気持ちで楽しんで打席に入りました。きたーって感じでしたね」と語った。
相手投手の暴投で満塁から二、三塁と状況が変わったが、「二、三塁になったことで、配球とかが分かりやすくなった」と明かし、フェンス直撃の打球については、「(感触は)そんなによくなかったですけど、上がり方もよかったし、なんとか入るか、(フェンスに)当たるか、とにかくヒットになってくれって感じで走っていました。みんなが喜んでくれた。ベンチに帰っても声をかけてくれて、それが一番でした」と頬を緩めた。
侍ジャパンでの初打点をマークした清宮は、「うれしかったです。ジャパンはひと味違うなとも思いましたし、何にせよ、これまでちょっとあんまりいいパフォーマンスができていなかったので。でも、バッティング練習から結構いい感じになってきていたので、自信はありました。調子がいいと思えたのは3日前くらいからです」と、自信を持って打席に入っていたという。
【動画】台湾戦で清宮幸太郎が放ったフェンス直撃の適時三塁打!
3試合ぶりのスタメンに関しては「楽しかったです」と話し、9回になって初めてゴロが飛んできた三塁の守備について、「(9回のゴロは)めちゃくちゃ緊張しました。早く飛んで来いと思っていました。でも、難しい打球ではなかったのでよかったです」と振り返った。
また、試合前にイチロー氏(MLBシアトル・マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)と交流。その場で、「牽制は捕れよ」と言われたことを明かした。清宮はドミニカ共和国戦で一塁手として出場。6回の守備の際、一塁走者とともに左腕・井上温大の牽制球に引っかかり、ボールを後逸していた。失点につながる痛恨のミスだったが、清宮は「そんなところまで見てくれていて」と感激しきりだった。
24日の台湾との決勝については、「きょうまでいい流れで試合を運べてきているので、この勢いのまま圧倒したいと思います。この1か月、みんなでやってきた集大成だと思うので、すべて出し切って勝てたらと思います」と意気込んだ。
構成●THE DIGEST編集部
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