12月3日(火)から、新たな縦型ショートドラマ配信サービス「FANY :D(ファニーディー)」がスタートします。これは、吉本興業ホールディングスのFANY株式会社と、株式会社NTTドコモ・スタジオ&ライブ、株式会社Mintoが共同で展開する事業。11月22日(金)に開かれた記者発表会には、FANYの梁弘一・代表取締役、NTTドコモ・スタジオ&ライブの志村一隆・取締役、Mintoの水野和寛・代表取締役が出席し、サービスの魅力などをアピールしました。
出典: FANY マガジン
“縦型動画革命”を起こすサービス
FANY :Dは、1話1分~3分程度で楽しめる課金形式の縦型ショートドラマアプリです。NTTドコモ・スタジオ&ライブはコンテンツ開発、FANYがアプリの運営、Mintoはコンテンツ制作などを担います。
発表会のMCは、フリーアナウンサーの久代萌美と、FANY :Dで配信予定のドラマに出演するフルーツポンチ・村上健志が務めました。
出典: FANY マガジン
NTTドコモ・スタジオ&ライブの志村氏は、「有料のショートドラマ」に目をつけた理由をこう説明します。
「スマホのコンテンツメディアのなかで、唯一のブルーオーシャン。いま有力なプレイヤーが少ないということで、伸びしろがあるコンテンツだと思っています」
そして、FANY :D運用のポイントとして次の3つを挙げました。
【リキッド&クイック】
静止画が動画になったり、ドラマをアニメにしたりとIP(知的財産)の表現が広がっていくなか、自分たちがプレイヤーとなって、クイックに回していく。企画立ち上げから3カ月ほどで配信が可能な縦型ショートドラマでは、視聴者データを駆使し、作品をチューニングすることで、より見られるコンテンツ、海外に見られるコンテンツに作り直す。
【グローバル】
開設当初からグローバル展開を目指す。海外向けにさまざまなサービスや、世界に通用するコンテンツを運用する。
【AI(人工知能)】
近い将来、AIで制作したアニメの配信など新しいテクノロジーを採用し、配信していく。
志村氏は、「超動画時代」のいま、「まさに時代の変わり目。横から縦に……。『縦型革命』をFANY :Dで起こしていきたいと思います」と意気込みました。
出典: FANY マガジン
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芸人原作のオリジナル作品も!?
FANY :Dで配信するコンテンツについて、FANYの梁代表は「人間の欲望を解放するショートドラマ」をテーマに立ち上げると説明。最初の数話は無料で、途中から有料となる形式で、縦型ショートドラマのトレンドでもある「ドロドロ」「復讐」「正体隠し」をメインにスタートしていくとのこと。梁代表は「濃いキャラクターも出てくるので、思わずツッコミたくなるような、行き過ぎた内容になっています」と予告しました。
出典: FANY マガジン
ドラマには若手俳優のほか、星田英利、田中直樹(ココリコ)、山本博(ロバート)、村上健志(フルーツポンチ)、和田まんじゅう(ネルソンズ)、ひょっこりはん、イワクラ(蛙亭)、市川刺身(そいつどいつ)など吉本芸人も出演し、さらに増えていく予定です。
今後の展開として梁代表は、コンテンツ制作のマーケティングはもちろん、ドラマ内のプロダクトプレースメント(ドラマ内で実在する商品を組み込む広告手法)コンテンツの配信、芸人原作のオリジナル作品からの新しいショートドラマの制作や、現在開発中の「お笑いが理解できるAI 技術」を使った海外展開など、多くの目標を語りました。
エンターテインメント・スタートアップであるMintoは、課金型ショートドラマに特化したスタジオを2023年冬に開設しました。国内スタジオとしては最多となる7作品を配信中で、すでに複数作品でヒットを飛ばしています。
今回は、NTTドコモ・スタジオ&ライブの「映像プロデュース・キャスティング」の力に、Mintoの「最新コンテンツと制作ノウハウ」をかけあわせ、年間50作のドラマを配信する方針。Mintoの水野代表は「あらゆる可能性にトライしていきます」と意気込みました。
出典: FANY マガジン
また水野代表は、FANY :Dで制作したショートドラマ作品をきっかけに、ドラマ化、映画化などの2次展開や芸人とのコラボレーション、海外ユーザーに直接届けるようなコンテンツ作りを目指すと語りました。