新しいF1レースディレクター、ドライバーたちは好印象「これまでで最高のドライバーズブリーフィングだった」

 F1ラスベガスGPは、新たなF1レースディレクターであるルイ・マルケスの初仕事の場となったが、ドライバーたちは良い印象を抱いたようだ。

 前任のニールス・ウィティヒがサンパウロGP後に不可解な形で解任されたため、過去2年間FIA F2とF3のレースディレクターを務めてきたルイ・マルケスが後任に就任。経験の浅いマルケスがシーズン終盤の3戦で重要な役割を務めることにドライバーたちは懸念を抱いていた。

 しかし、木曜日の夜に行なわれたラスベガスGPのドライバーズブリーフィングでマルケスと初対面を果たしたメルセデスのラッセルとフェラーリのサインツJr.は、マルケスがドライバーたちの声に耳を傾け、前向きな変化をもたらしたと話している。

 予選でポールポジションを獲得したラッセルは、ドライバーズブリーフィング後にマルケスの印象をmotorsport.comに次のように語った。

「正直なところ、ポジティブだよ。僕たちのコメントを受け止めてはくれるが、ほとんど変化は起こらないという時代を少し経験してきたからね」

「例えば、ターン4のトラックリミットについて多くのドライバーから意見が出た。僕たちはストリートサーキットでそれは少し不必要だと感じ、彼はその場で変更してくれた」

「これこそドライバーとして僕たちが望むことであり、僕たちは皆、意見を聞き、すぐに行動を起こしてほしいと思っている」

 サインツJr.もラッセルの意見に同意し、マルケスがF1ドライバーたちとのミーティング後に一晩で実施した別の変更を説明した。

「彼は残り3レースというタイミングでシーズンを迎えるという大役を任された。レースディレクターというのは、F1ではとても複雑な役割だ」

「コントロールする変数が多すぎて、彼にはとても難しい課題が与えられていると思う。でも正直なところ、最初の週末のスタート直後から彼はとても良かった」

「昨日のドライバーズブリーフィングは、これまでで最高のものだった」

「ジョージはターン3の出口についてコメントし、僕たちもピットエントリーのラインをもっと見やすくするよう変更を求めた。というのも、文字通りピットエントリーのラインが見えなかったからで、それをとても心配していたんだ」

「今日、コースに出てみると、ピットエントリーのラインがブルーのラインになって広がっていた。僕たちは皆、これは本当に素晴らしいことだと言っていた。非常に素晴らしいアプローチだし、非常に前向きなミーティングだった。それにとても勇気づけられたよ」