F1ラスベガスGP予選でQ2敗退となったリアム・ローソン(RB)は、アタックラップのターン14でミスを犯してしまったことで、大きくタイムを失ったと語った。
昨年はラスベガスで大苦戦したRB(当時のチーム名はアルファタウリだった)。今年も初日のFP1では角田裕毅が19番手、ローソンが最下位20番手と、またしても苦戦しているように見えた。しかも今回のグランプリから、”レッドブルスペック”と説明されているリヤサスペンションを投入。戦闘力アップが期待されていただけに、その結果は驚きだった。
しかしそこから徐々にステップアップを果たし、予選では角田がQ3まで進出し、現在コンストラクターズランキング首位のマクラーレン勢の間に割って入る7番手をマーク。決勝に向けても期待が大いに高まっている。
一方でチームメイトのローソンは、Q2で15番手となり、Q3に進むことができなかった。一体何があったのか?
「ターン14でコントロールを失ってしまった。大きくスライドしてしまったんだ」
ローソンはそう語った。
「でも正直に言うと、ほとんど改善できていなかった。コンマ数秒は上げていたけど、Q3に行くには十分じゃなかったと思う」
「あのラップではグリップに苦労していた。理由はよく分からないけど……もちろん調べてみるよ」
ただ今回投入されたリヤサスペンションは、予選結果にはほとんど影響していないはずだと、ローソンは言う。
「正直に言って今週末は、サスペンションのセットアップというよりも、タイヤを準備すること……タイヤを温め、そしてこういうコンディションでタイヤをしっかりと機能させることに重点を置いている。もちろん、バランスも追求しているんだけど、僕にとってサスペンションは、今週末のパフォーマンスとはまったく関係ない」
「FP3の終盤、マシンの感触は良くて、予選に向けては良い方向性にあるように思えた。だから、何かをやりすぎてしまったのかもしれない。それについてはもちろん調べるけど、本当に重要なのはタイヤを機能させることなんだ」
「グレイニングを防ぐのが、今週末の課題のひとつだ。この気温では、それは実に難しい。なんとかそれを解決するために取り組んでいるけど、難しいレースになるだろうね」
なおFP3では、角田がローソンのリヤに追突しそうになるシーンがあった。ローソンは「ユウキが突っ込んできそうだったよ!」と無線で訴えた。その時の状況について尋ねると、「全然覚えてないんだけど……」と語った。
「正直に言って、分からないよ。どこでそんなことあったんだっけ?」
ふたりの間に何か誤解があったのかと尋ねられると、そうローソンは語った。そして「FP3でのことだよ」と記者に説明されても、思い出せなかったようだ。
「え、覚えていない。周回している時? 覚えてない。正直、覚えてないんだ」