今シーズンからオランダの名門アヤックスを率いる35歳のイタリア人監督、フランチェスコ・ファリオーリが、スペインの『AS』紙のインタビューで、影響を受けた監督について答えた。
ファリオーリは昨シーズン、ニースをリーグ・アンで5位へと導き、ヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得。今シーズンからアヤックスの指揮を執る新進気鋭の監督だ。
そんな青年監督が、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督や、母国の名将で現レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティについて語っている。
「グアルディオラは現代フットボールの巨匠だ。私を含めすべてのコーチに大きな影響を与えている。ただ、アンチェロッティに関して言えば、彼は少し過小評価されていると思う。多くの人が彼の仕事は選手を管理することだと信じているし、そう感じているだろう」
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続けてファリオーリは、アンチェロッティに対する自身の考えをこう説明している。
「思い出して欲しいのは、アンチェロッティが指導者としてキャリア初期にミランやR・マドリーの監督だった頃と、現在の彼が実践しようとしているフットボールは同じではないということ。彼の戦術はフットボールとともに進化している」
「彼はとても謙虚で、自身より選手の功績を強調してききたが、結局のところ、個人として価値がなければ大きな成功は得られない。これからも彼はフットボールの発展に多くの貢献をしてくれるだろう」
アンチェロッティのこれまでの功績に敬意を払ったファリオーリは、監督を務めるアヤックスについて聞かれると次のように答えた。
「アヤックスは私のアイデアを実現するのに最適な場所。歴史的に見て『クライフの哲学』を守り続けているクラブは2つしかない。1つはバルセロナ、もう1つがアヤックスだ。この歴史と伝統のあるクラブで働く機会を得られて名誉に思う」
昨シーズン5位と大不振に陥ったアヤックスの再建を託されたファリオーリは、ここまでエールディビジで8勝2分け1敗の3位、ELでは3勝1分けの無敗で首位と勝点2差の2位とチームを上昇気流に乗せている。
自身もアンチェロッティやグアルディオラのような名将となれるか。今後のキャリアに注目が集まる。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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