「結果が出てから言うと、嘘だろって思われそうだけど」天皇杯を制す直前、酒井高徳が肌で感じた神戸が強いワケ「長く結果を残すには…」

[天皇杯決勝]G大阪 0-1 神戸/11月23日/国立競技場

 ヴィッセル神戸は11月23日、第104回天皇杯の決勝で、ガンバ大阪と対戦。中々ゴールを奪えない焦れる展開が続いたなか、64分に宮代大聖が決勝点を挙げ、1-0で大一番を制した。

 試合後、エースの大迫勇也はヒーローインタビューで「タイトルを獲り続けるチームにしたい」と力強く宣言した。

 その目標を達成するためには、選手層の強化が非常に重要だ。当然、11人だけでは戦えない。それにレギュラークラスをずらりと揃えることで、数段ハイレベルなチーム内競争が期待できる。

 もっとも、酒井高徳はすでに、ある程度の手応えを掴んでいる。大迫と共に核を担う33歳の右SBは、「選手層はすごく厚くなったと思う。出た選手が同じような絵を描きながら、チームのやりたいことをできているのは間違いなくある。だからこそ、結果がついている」と自信を持って語った。

「安定して試合をできる層が増えたのがすごく大事。長く結果を残せるチームになるには、それをしっかりとやらなきゃいけない。今、良い段階に来ているので、これをしっかり続けることが大事だと思う」
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 酒井自身はコンディション不良でフル稼働できなかった、直近の代表ウィーク中の練習からも、神戸が好調である要員を肌で感じたようだ。「結果が出てからこういうことを言うと、嘘だろって思われそうだけど」と前置きしたうえで、こう“証言”した。

「外から見ていた時に、まだ試合まで時間があるのに、こっちが練習したくなるような勢いを出していた。日々の練習からモチベーション高くやるのが、すごくチームの中に浸透していて、本当に嬉しかった。早くみんなと一緒にサッカーしたいなと強く思うほど、見ていて楽しくなるような練習をしていた。

(試合に)出る出ない関係なく、決勝に向けた練習をインターナショナルのウィークでもしっかりやっていたのは、ヴィッセルが今結果が出ているすごく大事なベースの部分。本当にみんなモチベーション高くやっているのを感じた」

 ヴィッセルは残り2節となったJ1でも首位を走り、連覇に近付いている。黄金期が到来している今、決して一過性で終わらせず、常勝を根付かせることはできるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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