桃井かおり (C)週刊実話Web
現代も「共演NG」といわれる俳優やタレント同士は多いが、昭和の時代はもっとバチバチだった。当時「犬猿の仲」とウワサされたオンナたちのバトルを再現する!
【昭和57年5月13日号掲載『ああ新・犬猿の仲』年齢・肩書等は当時のまま(一部表現を訂正した箇所があります)】
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芸能界には村田英雄と三波春夫、和田アキ子とあべ静江など、「あの二人は犬猿の仲らしい」といわれるコンビが多い。
もちろん、もともとウワサどおりの人もいるようだが、まわりのウワサでその気になって「なんだ、あいつ」となるパターンもあるようだ。
桃井かおりと田中裕子の不仲説も、後者の感じがしないでもないが…。
この二人、以前は「裕子」「かおりさん」と呼びあう仲。映画『ええじゃないか』の共演が決まったときは、六本木で前祝いをやったというぐらいである。
「酒は、桃井も田中も強い。それに二人とも話好き。だから、六本木で前祝いをやったときは、カラオケまで飛び出すほど、ご機嫌だったそうですよ。撮影初日には、一緒に笑い転げている二人をよく見かけたほどでしたから。肩を組んだりして、グッと仲のいいところなども」(スポーツ紙芸能カメラマン)
桃井がTBSの廊下でアカンベー
それが、このごろは、テレビ局などでニラミ合っているというから、その対立ぶりはかなりのもののようだ。
「この前、桃井がTBSの『人間万事塞翁が丙午』に出演したときですよ。たまたま田中とスタジオの廊下ですれちがい、火花バチバチどころか、赤い舌を出してアカンベーをしたというんですからね」(芸能誌デスク)
こういう声もある。
「このごろ、桃井と田中が仲よくないという話はよく聞くね。でも、そういわれるようになったのは、ビートたけしが『あの二人は仲が悪い』ってテレビで喋ってからだからね。ま、もともと二人とも気が強いタイプではあるけどね」(芸能プロ関係者)
「でもね、テレビなんかでいわれたら、ふつうなら抗議しますよ。それをやらないところをみると、二人は仲違いになっているのを認めているようなもんですよ」(女性誌記者)
ところが、取材を進めると意外なところに「原因」があることが分かった。
共演の前祝いまでやった映画『ええじゃないか』の撮影で仲違いしたというのだ。
この映画には、プロレスのアントニオ猪木の奥さん・倍賞美津子や、桃井と田中などが、尻をバッとまくって放尿するというシーンがあった。
「桃井は尻ごみして、リハーサルのときも、なかなか踏んぎりがつかなかったらしいんです。 ところが、もともと度胸のいい田中は、監督にいわれる前にズバッ。これを見た桃井が『フン、点数を稼ごうと思って』と、あとで田中をからかったというんです。で、売り言葉に買い言葉。田中が『いい加減なことをいわないでよ!』といったことから、以後二人は右と左を向いたまま、というわけです」(芸能レポーター)
ケンカのタネもいろいろあるけれど「尻のまくり方が派手すぎた」という理由で仲違いしたのは、世界で桃井と田中だけだろう。