世界ラリー選手権(WRC)最終戦ラリージャパンでトヨタの勝田貴元/アーロン・ジョンストン組は総合4位。トヨタがマニュファクチャラーズタイトルを獲得したことに安堵しつつも、来年は「表彰台の一番上」に立ちたいと悔しさも滲ませた。
自身3度目となる母国戦で勝田はラリー序盤からタイヤのパンクにより後退。その後、総合3番手まで巻き返すことができたものの、トヨタのマニュファクチャラーズタイトル防衛を実現するための戦略として、完走優先の走りでステージをこなしていくこととなった。
ライバルの脱落もあり、最終パワーステージまでもつれ込んだマニュファクチャラーズタイトル争いはトヨタに軍配が上がった。トヨタとしてはエルフィン・エバンス/アーロン・ジョンストン組が総合優勝と嬉しい結果となった。
そして勝田は最終的にラリー・ジャパンを総合4位で終了。彼はトヨタのマニュファクチャラーズタイトル獲得に「ホッとした」と語っているが、その一方で個人としてはやりきれない思いもあるようだ。
「なかなか辛いシーズンで、今回は絶対にリタイアできない、絶対完走の特に精神的にもキツいラリーでした」
「しかし最後はこうやってフィニッシュできましたし、必要なところで必要なスピードを出すことができました。チームがタイトルを獲れたことにまずホッとしています」
そして勝田は次のように続けた。
「今回は特に精神的にキツい難しいラリーの中で、ステージ上はもちろん沿道で応援してくれるみんなのお陰で耐えることができましたので感謝しています」
「来年はラリージャパンにもっと強くなって帰ってきます。来年は表彰台の一番上に乗っているところを見せることができるように頑張るので、これからも応援よろしくお願いします」