HRC渡辺社長、フェルスタッペンの4連覇を祝福「ホンダ/HRCとしてサポートし続けてこられたことを誇りに思う」

 F1ラスベガスGPで、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがドライバーズチャンピオンシップ4連覇を達成。パワーユニット(PU)コンポーネントの供給と運用サポートを行なうHRC(ホンダ・レーシング)の渡辺康治社長は、その偉業をたたえた。

 フェルスタッペンは開幕10戦で7勝をマークする強さでシーズンをスタートさせたが、中盤戦はライバルの追い上げもあり、苦戦を強いられた。そんな中でもサンパウロGPでの17番グリッドからの優勝など、王者にふさわしい走りで今季2戦を残してチャンピオンを掴み取った。

 ホンダは、そんなレッドブル・レーシングおよび角田裕毅が所属するVisa Cash App RB(RB)に技術支援やマーケティング協力などを実施。その一環としてHRCがPUのESS(バッテリー)以外のコンポーネントを製造、レッドブル・パワートレインズに供給し、シーズンを通したPU運用のサポートを行なっている。

 フェルスタッペンの偉業に間違いなく大きく貢献しているHRC。渡辺社長はフェルスタッペンの速さや対応力、タフネスさを称え、次のようにコメントを寄せた。

「フェルスタッペン選手、ドライバーズチャンピオン4連覇おめでとうございます。2019年オーストリアグランプリでのホンダパワーユニットでの初優勝から5年、単なる速さだけでなく、どんな状況でもマシンを乗りこなし、ピンチをチャンスに変えるタフネスさも身に付けているのは、前戦サンパウログランプリでの17番グリッドからの優勝という偉業を見ても明らかです」

 F1のレギュレーションが大きく変更される2026年から、レッドブルはフォードと、ホンダはアストンマーティンと組むことになっている。そのためホンダとレッドブル、およびレッドブル・パワートレインズとの協力関係は来季までだが、渡辺社長は引き続き高みを目指してサポートしていくと語った。

「この4連覇をホンダ/HRCとしてサポートし続けてこられたことを誇りに思うとともに、さらなる高みを目指し、HRCとして引き続き全力でフェルスタッペン選手、そしてオラクル・レッドブル・レーシング、RBの両チームをサポートしていきます」