【新日本】4連覇狙う毘沙門止めた! 絶好調の海野に1・5ドームでのカスタニョーリ戦浮上

『WORLD TAG LEAGUE 2024』東京・後楽園ホール(2024年11月24日)
Aブロック公式戦 ○海野翔太&本間朋晃vsYOSHI-HASHI&後藤洋央紀×

 海野がデスライダーで後藤を下し、WORLD TAG LEAGUEで2勝目。4連覇を狙う無傷の毘沙門に土を付け、絶好調ぶりを見せつけた海野に対して、AEWのクラウディオ・カスタニョーリが戦線布告し、1・5東京ドーム大会での対戦が浮上した。

 1・4東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級王座への挑戦を控える海野は、11・22横浜大会でのタッグリーグ公式戦で王者ザック・セイバーJr.を直接撃破。ベルト獲りへ弾みを付けると同時に、タッグリーグで初日を迎えた。1勝1敗で迎えた3戦目の相手は、4連覇を狙って開幕2連勝中の“毘沙門”後藤&YOSHI-HASHI。海野はまたも立ちはだかる壁を吹き飛ばしてみせた。

 毘沙門は連係攻撃で試合を掌握すると、本間を狙い撃ちにして、長時間のローンバトルに追い込む。絶好調の海野が躍動して猛追に出ると、体力を回復させた本間も続くが、小こけしは痛恨の自爆。毘沙門は合体攻撃から再び攻勢に出ると、急行した海野を後藤が牛殺しで返り討ちに。返す刀で本間にも牛殺しをズバリ。場内は「本間」コールに包まれる。

 それでも本間は勝負を捨てない。毘沙門の猛攻をしのぎ切り、DDT&コンプリートショットで窮地を脱すると、海野に勝負を託した。それに答えた海野はスイング式DDTやイグニッションで後藤を攻め立てるが、YOSHI-HASHIがあうんの呼吸で動くと、後藤のラリアットから合体技・激烈一閃がさく裂。毘沙門は必殺の消灯を予告し、またも大ピンチを迎える。

 本間が献身的な動きで妨害すると、海野はブレイズブレイドからデスライダーを狙うも決まらず。後藤は裏GTR、ラリアット、GTWと得意技を乱れ打ち、正調GTRで仕留めにかかった。しかし、踏ん張った海野が背後に回り込んで逆さ押さえ込みの体勢に入ると、飛び込んだ本間がこけしロケットで援護射撃。その勢いのままに後藤を崩した海野が間髪入れずにデスライダーで突き刺して、大逆転の3カウントを奪った。

 海野がザック撃破に続き、今度は後藤を下して激勝。会心のタッグリーグ2勝目を上げると、本間と抱き合って喜びを爆発させた。だが、突然、場内が暗転すると、ビジョンにカスタニョーリの姿が映し出される。

 海野は師匠であるジョン・モクスリーが現在AEWで暴君と化していることに疑問を抱いており、IWGP王座戴冠後の対戦を見据えていた。そんな海野に怒りを爆発させたモクスリーは11・8ボストン大会にVTRで登場。海野を糾弾すると、「東京ドームに使者を送って、お前がなるべき姿に俺たちが仕立て上げてやる」と再教育を予告していた。

 そんな状況で、ビジョンに現れたモクスリーの盟友であるカスタニョーリは「ショータ、いったいどうしたんだ? 日本では先輩に敬意を払うんじゃないのか? 俺たちのやり方に疑問があるのか? お前が最初の“デスライダー”じゃないか。ジョンはお前の面倒を見てやったんだぞ。あのジャケットを持って入場してたじゃないか。お前はなんて失礼なヤツなんだ」と批判。「教訓を忘れたのか? 教訓その一。基礎技術。教訓その二。これはそうだな…俺が直々に教えてやろう。1月5日、WRESTLE DYNASTYでな。最後のレッスンになるだろう」と海野に1・5東京ドーム大会での一騎打ちを要求した。

 リング上でカスタニョーリのメッセージを聞いた海野は、「クラウディオ・カスタニョーリ。相手にとっては不足がなさ過ぎる相手だ。ただ、お前自身が敬意を、リスペクトを忘れてるんじゃないのか。今、新日本プロレスはWORLD TAG LEAGUEの真っ直中だ。水を差すようなことすんじゃねえよ」と怒りをあらわに。それでも闘志に火が点いた様子で、「俺は今この瞬間が大事だ。今日の1秒、2秒、3秒を何ヵ月後、何年後かに花が咲くように毎日大事に生きてんだ。1つ1つ必ずクリアして、タッグリーグを本間さんと優勝目指して頑張って。1月4日、東京ドームザックからベルトを獲って、1つずつ着実にクリアしたうえでお前の前に立ってやる」と断言。タッグリーグ制覇、IWGP世界ヘビー級王座戴冠の先にカスタニョーリ戦を見据えた。