元東北楽天ゴールデンイーグルス監督の田尾安志氏が、自身のYouTubeチャンネル『TAO CHANNEL』を更新。東北楽天ゴールデンイーグルス退団を発表した田中将大投手について語った。
■田中投手が退団を発表
24日にイーグルス退団を発表した田中投手について語った今回の動画。
田尾氏はこのニュースに「びっくりしました。現役の最後までイーグルスでやると思っていた」と驚きを隠せない。
また、田中投手が日米通算197勝となっていることに触れ「お世話になった楽天で200勝を達成して、みんなで祝おうという感じでいるのかなと思っていたんですが、退団となりました」と語った。
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■退団の理由を独自分析
その後田尾氏は「僕の推測」と前置きしたうえで、大幅な年俸ダウン提示があったという見方を示し、「お金がいくらでも良かったと思います。それよりも、田中将大という選手を楽天球団はどう見てるのか。そういうところがポイントだったと思う」と指摘。
続けて「田中投手からすると、楽天球団が選手としてそんなに高い評価をしてくれてないと感じたんではないでしょうか。 去年の10月に肘の手術をした 。今年はリハビリの年と見てあげてもいい。来年がんばってもらおうというぐらいの気持ちでも良かったのかもしれない」と分析する。
さらに「減俸はするけども、球団の気持ち。そういうものをどこかで表してあげてほしかったなっていう気がする」と持論を展開した。
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■「まだまだやれる」田中選手にエール
田中投手の来季に田尾氏は「別のユニフォームを着て2013年のような投球を見せてほしい」「36歳。まだまだやれる」とエールを送る。
そして「楽天のユニフォームを脱ぐのは、個人的にはねちょっと寂しいなという気がしますけども、田中投手が来期復活するほうがより大きなポイントになりますから。それを期待して、今回の電撃退団というものを前向きに捉えていきたい。田中投手の大活躍、早い時期での200勝達成を祈念して今日は終わろうと思います」と語った。
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■今季は1試合登板で0勝1敗
今回退団が決まった田中投手は、昨年オフに右ひじの手術を受けたこともあり、今季1試合の登板で0勝1敗の成績。2軍でも5試合に投げて0勝2敗防御率3.91だった。
2013年、24勝0敗の成績で球団創設初のリーグ優勝と日本一に貢献した功労者で通算197勝と200勝に迫っていただけに、楽天ファンからも惜しむ声が。
一方でNPB復帰後は全盛期のような投球ができず、負け越しが続いただけに「仕方ない」「楽天はよく我慢したと思う」という意見も上がっている。
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■田尾氏が田中選手の退団に独自見解
(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)