今季、ロサンゼルス・ドジャース加入1年目の大谷翔平は、世界一に貢献するなど最高のシーズンを送った。打撃タイトル二冠、前人未到の「50本塁打・50盗塁」も達成し、ワールドシリーズ(WS)制覇、ナ・リーグMVP満票選出など、最後まで話題の中心となり続けた。
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さらに来季は「二刀流」復活のシーズンとして、今季以上にそのパフォーマンスに注目が集まることが予想される。しかし、ドジャースでの2年目はフィジカル面の不安要素を抱えながらスタートすることになりそうだ。WS第2戦で負った左肩の怪我の回復時期が来季開幕後までずれ込む可能性があると、現地メディアが見通しを示している。
専門サイト『Dodgers’ Way』では現地時間11月24日、大谷がWS終了後に左肩関節唇断裂の手術を受け成功したことなど、これまでの経緯を伝えるとともに、MVP受賞会見において来季の開幕戦を投手、打者で出場を目指すと語った大谷のコメントなどを紹介。その上で、「オオタニが完全なコンディションで復帰するタイムラインについて懸念が残る。打者、または投手のどちらか一方としての復帰だけでなく、総合的な復帰がいつになるかは不透明だ」と指摘した。さらに、「この不確定な状況は、ファンにとっては過度に心配しなくてもよい理由になる一方で、不安を抱く理由にもなり得る」などと綴っている。
また球団側は来季の出場や二刀流に関して、慎重な姿勢で対応すると同メディアは説明し、今シーズン中に公式戦登板の可能性が囁かれながらも投手として出場させなかった点にも言及。「投球リハビリを急がせなかったのは賢明な判断だった。デーブ・ロバーツ監督が多少曖昧な態度を見せたものの、無理をさせなかった」と振り返る。
今回の怪我に関しても引き続き、万全の態勢で回復を目指すと予想しており、「オフシーズンのオオタニの進展は注目されるだろう。肩関節唇の手術がシーズンの大部分を欠場する要因とはならないはずだが、少なくとも最初の数週間はオオタニ不在で進める可能性があるとしても驚きではない」との見解を示している。
他にも、同メディアは来季のシカゴ・カブスとの日本での開幕カードにも触れており、大谷の出場が叶わない場合、「MLBやドジャースにとっても損失」などと指摘。それでも、最も優先されるべきは大谷のコンディションであることは言うまでもない。左肩の怪我、そしてリハビリを経た右肘、それぞれがベストの状態になった先での活躍を全てのファンは望んでいる。
構成●THE DIGEST編集部
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