審査員の三吉彩花、萩原健太郎らが選出!「TikTok TOHO Film Festival 2024」ファイナリスト17作品決定

ショートムービープラットフォーム「TikTok」と東宝による縦型映画祭「TikTok TOHO Film Festival 2024」。第4回となる同映画祭の審査会が11月22日に開催され、アンバサダーと審査員を務める三吉彩花、審査員の萩原健太郎監督、プロデューサーの岡村和佳菜、MEGUMI、映画感想TikTokクリエイターのしんのすけが参加し、縦型映画作品ファイナリスト17作を選出した。


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昨年2023年と同様に、”1本の投稿で完結された1分〜10分以内の縦型映画作品のみ”が審査対象の条件となり、約400の幅広いジャンルの応募作品が投稿された同映画祭。ハッシュタグ「#TT映画祭2024」をつけて投稿された応募作品の総再生回数は、11月20日時点で1億7千万回以上にのぼり、縦型映画作品は多くの人々に鑑賞された。

審査会で三吉は、「普段私はTikTokで、好きなものやおすすめされるものをよく見ているのですが、そんななか、今回の縦型映画はこれまでとまったく違う作品に出会うことができたと感じています。役者さんのお芝居も勉強になるところがたくさんありました」とコメント。

『ブルーピリオド』(24)、『傲慢と善良』(24)などで知られる萩原監督は、「普段自分は横で映画を撮っていますが、昔、縦の画面で考えるという企画があって、非常に難しかったのを覚えています。今回、いろいろな可能性があるということを改めて知ることができて、まだまだ映画というものの可能性があるんだなと、勉強にもなりました」と監督ならではの目線で解説。

長編アニメーション映画『きみの色』(24)のプロデューサーである岡村は「スマホのなかで観るという行為は、自分のパーソナルな部分や日常生活により近いところに入ってくるんだな、ということに気付きました。だからこそ、1カット1カットにより気を抜くことができない。観る人が少しでも油断したり目を離したら、集中力を切らしてしまう。そんななかで、”惹きつけられるもの”は観ている人の心にグッと入ってくる。それが縦型映画の良さだと自分のなかでも発見でした」と新たな気付きについて熱く語った。

女優でプロデューサーのMEGUMIは「縦型映画という存在の可能性がより広がったと思いました。どの作品も画が素敵でかっこよく、非常に没入できるものなのだということを改めて感じさせていただきました」と、縦型映画の可能性へ期待を述べた。

第1回目から審査員としてこの映画祭に参加し続けてきたしんのすけは「この数年、ショートドラマというジャンルは大きなトレンドであり続けてきました。今回、この文脈の流れを受けて制作された作品がラインナップに入っていて、そのうえで“映画“という文脈も踏まえた作品が多かったと思います。そのバランスが非常に良く、今後における良い分岐点にもなったと感じました」と近年の映像表現の流れを解説しつつ、応募作のクオリティの高さについて驚きを隠せない様子だった。

審査員総じて、多様な観点において非常にクオリティの高い作品が集まったと語り、熱い議論が交わされた審査会となった。最終的にファイナリストにノミネートされた17作品のなかから、今回の審査を経て「グランプリ」、「準グランプリ」、「アニメ・CG賞」「特別賞」、そして今年新設された「きみの色」賞(長編アニメーション映画『きみの色』と「TikTok TOHO Film Festival 2024」がタッグを組み、賞を新設)が選出される。

グランプリ受賞者には東宝プロデュースによる新作縦型映画作品の制作権利が贈られる。受賞作品の発表は、12月19日(木)に開催する「TikTok TOHO Film Festival 2024」授賞式で行う予定だ。授賞式当日は前述のアンバサダーと審査員に加え、グランプリ受賞記念新作の主演を務める齊藤京子が出席予定。授賞式の様子は、12月19日17時から「TikTok TOHO Film Festival 2024」公式TikTokアカウントより、TikTok LIVEにて生配信される予定となっている。幅広いジャンルで生みだされる、観る人々の心の琴線に触れるであろう“縦型でしか伝えられない物語”の誕生に注目してほしい。

文/山崎伸子