「ティーチイン」でいつも最初に手を挙げる女の子
授賞式を終えたアンバサダーの伊原立花と、フェスティバル・ディレクターの板尾創路に話を聞きました。
伊原は「この演劇祭自体が、演劇の魅力を広めるためにすごくいいお祭りだと感じていたので、アンバサダーとして参加できて本当に幸せでした。これからの演劇の“推し活”にも力が入るなと思いました」と笑顔で語りました。
一方、板尾は今年のテーマが“つながる”から“ひろがる”になったことについて、こう話しました。
「“つながる”演劇祭としてやってきて、つながることはよくわかったんですよ。だから今回は、つなげたことを広げていくということに力を入れようということで。僕が広がってほしいのは、劇団が増えることも大事なんですけど、観劇する人が増えると劇団が必要になってくるので、やっぱり『芝居が観たいな」っていう人を増やすことが大事だと思っています」
出典: FANY マガジン
演劇鑑賞が趣味だという伊原は、オフの日には昼公演、夜公演をはしごして観劇することもあるほど。そんな伊原は、「ティーチイン」(上演後に劇団員、観客、審査員が意見交換する仕組み)がとても魅力だったといいます。
「すごく画期的だなと思います。劇団が集まって演劇をするだけでなく、観てくださっている方々から意見を聞くことで役者としても広がるものがあるシステムじゃないかなと思いました」
印象的だった場面について、「1列目に座って、いつも最初に手を挙げて意見を言ってくれる小さい女の子がいました。子どもだからこそ感じられることや、一緒に観て、観たあとにすぐ感想を伝えるからこそ感じられるものがすごく多くて。想像していたとおり、ティーチインはすごく好きです」と語ると、演劇を愛するひとりとしてこう続けました。
「私も観劇をする人数がもっと増えて、魅力がもっと知れ渡ったらいいのになと思います」