『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』8話に、ついにあの人が登場しました。そう、本当に最後までだれか分からなかった、通称「誰なのおじさん」です。彼を実写化したのは、誰だったのでしょうか。



有坂閣下の前に、二階堂にお見舞いに現れたのは…『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』より (C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW

【画像】え…っ?「元の顔も似てる」「天才的キャスティング」 こちらが「誰なのおじさん」を演じた「納得のキャスト」です

実は実写『ゴールデンカムイ』の最重要人物?

 2024年11月24日放送の『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』(原作:野田サトル)第8話「沈黙のコタン」では、アニメではカットされた「偽アイヌの村」のエピソードが描かれ話題になりましたが、それと同じく、もしくはそれ以上に大きな反響を呼んだのが「誰なのおじさん」です。

 原作マンガ第94話「機能美」で描かれたこのエピソードでは、「土方歳三(演:舘ひろし)」に足を斬られた第七師団の一等卒「二階堂浩平(演:柳俊太郎)」が、「鶴見中尉(演:玉木宏)」が呼んだ天才銃器開発者「有坂成蔵中将(通称:有坂閣下 演:浅野和之)」から散弾銃を仕込んだ義足をもらいます。鶴見中尉はモルヒネ中毒になりかけている二階堂を元気付けようと、病室に有坂閣下を呼ぶのですが、そこに最初に現れたのは首にコルセット、腕にギプスをした謎のおじさんでした。

 二階堂が「誰?ねえ……!!誰なの?怖いよおッ!!」と恐怖し、情報将校の鶴見中尉も「誰だお前」とただただ困惑したこの人物はこの回にしか登場せず、正体は最後まで不明です。「誰なのおじさん」と呼ばれるようになった彼は、『ゴールデンカムイ』公式ファンブックで読むことができる、作者の野田サトル先生のデビュー作『恭子さんの凶という今日』という読切でも登場しており、野田作品における「重要人物(?)」なのかもしれません。

 WOWOWOオンデマンドで観られるインタビュー動画では、二階堂役の柳俊太郎さんが誰なのおじさんがドラマに登場することを明かしており、放送開始前からいったい誰が彼を演じるのかが大きな注目を集めていました。

 そして、8話の該当シーン、実写版でしっかり再現された誰なのおじさんは……本当に誰なのか分からず、X(旧Twitter)では「誰なのおじさんのクオリティやっば」「本当に誰なの!?怖いよぉ!」「誰なのおじさん、まじで顔怖くなかった?」「散弾銃撃った後の穴から誰なのおじさんが覗く場面の追加、いいね」と話題を集めました。

 そして、25日18時頃に実写『ゴールデンカムイ』公式Xが誰なのおじさんの正体を明かしました。彼を演じたのは、なんと映画『ゴールデンカムイ』とドラマ第1話の監督を務めた久保茂昭さんだったのです。もともと大の原作ファンで、しっかりとこだわって映画をヒットさせた久保監督は、実写『ゴールデンカムイ』成功の立役者といえるでしょう。

 メイキング映像を観ると、かなりの特殊メイクを施されていましたが、もともとの顔立ちも少し似ている久保監督の起用に「誰なのおじさん、誰かになるくらいならいっそCGであってほしいくらい誰かに決まらないで欲しいという複雑な思いだったけど、最高の斜め上キャスティング」「この人しかおらんよねwww」「メイクもすごいが監督がこんなそっくりになることってある?」と、絶賛が相次いでいます。

 続く最終回9話「大雪山」の演出はこの久保監督が手掛け、実写『ゴールデンカムイ』はいったん一区切りとなります。次回はついに中川大志さん演じる「鯉登音之進少尉」が登場予定です。