・香ばしさがダンチ
こうして焼かれた鰹は素早くカットされ……
よく見るタタキスタイルに。
ちゃんと盛りつけたのがこちら。
食べてみると、これが美味いのなんの! 今まで食っていた藁焼きは何だったのか? 例えるなら、駄菓子屋のメロンソーダと本物のメロンくらい、藁フレーバーのリアル感に差がある。
あと鰹自体もプルンプルンで最強に美味い。これがガチな藁焼きか……! 私の藁焼きをジャッジする厳しさが、この体験によって100倍くらい厳しくなってしまった。
サービスで なまり節も食べさせてもらったのだが、ほど良いドライ感あるソフトな なまり節は刺身とも鰹節とも違う独特の香りと食感で、まるで鰹フレーバーのチーズのような、なんかそういう未知の体験だった。色んな料理に合いそうで、食材として強いと思う。
実際にこのプランを体験すると、試食の後に1人前を持ち帰れるそうだ。JR東海的には、その藁焼き鰹を持って徒歩約10分ほどの近所の景観のいい、焼津漁港親水広場「ふぃしゅーな」に行き、そこで富士山でも眺めながら食べてはどうかという感じらしい。
非常に興味深い公園で、海水を引き込んで潮だまりを作り出し、比較的安全に海洋生物と触れ合える仕組みとなっている。
ウツボがいるらしい。とてもいいな。こういう環境で遊べる子供は恵まれていると思う。
ちなみに富士山が見えるかどうかは天候次第!
この日はだいぶピンポイントに雲がかかっていたが、その存在はうっすら認識できた。
ということで、人生初のガチな鰹の藁焼きを体験したわけだが、火力と美味さが共にぶっちぎっていた。誇張無しに今まで食べた藁焼きの中で1番美味かった。
やはり焼きたては香ばしさが圧倒的すぎる。普通は焼いてからだいぶ時間がたって、香りも弱まった状態だろうしな。それどころか、そんなに藁で焼いてない可能性すらあると私は勘ぐっている。
何だかんだでしょっちゅう鰹を食べる日本人なら、一度くらいは本物の藁焼き鰹を食べておくべきだと思う。この体験は、その後の生涯における鰹のタタキをジャッジする、新たな基準になる。