『MONDAY MAGIC Autumn ep Final』新宿FACE(2024年11月25日)
GHCヘビー級選手権試合 ○清宮海斗vsブライアン・ケンドリック×
秋の『MONDAY MAGIC』を締めくくる一番でGHCヘビー級王者・清宮が、元WWEの大物ケンドリックを熱闘撃破。堂々7度目の防衛に成功し、最多防衛記録「14」更新を意識し始めた。
MONDAY MAGICのNOSAWA論外ADから挑戦者を“プレゼント”された清宮は、秋の“マンマジ”を締めくくる一番でケンドリックと対峙。かつてレオナルド・スパンキーとして日本マットで活躍し、その後WWEで名を成した大物色男の挑戦を受けて立った。
のっけから躍動した清宮が序盤からシャイニングウィザードを狙ったものの、ケンドリックはレフェリーを盾にして防御。金的攻撃こそ不発に終わったも、サミングを皮切りにラフファイトに転じて、清宮を蹂りんする。
執ようにスリーパーやフェースロックに捕らえると、絞め上げたままヒジやアゴを押しつけて拷問。顔面をかきむしり、鼻に指を突っ込む。清宮のうめき声が長時間にわたって場内に響いた。清宮がコーナーに上がって反撃を狙っても、ケンドリックは躊躇なく場外へ突き落とし、髪の毛を掴んで強引にリングへ引きずり上げると、得意のキャプテンフック(グラウンドヘッドロック)でギブアップを迫る。
しかし、なんとか耐え抜いた清宮は一瞬のスキを突いて、起死回生のシャイニングウィザードを発射。足4の字固めで絞めに絞めた。しのいだケンドリックもバーニングハンマー、スライスブレッドと大技を連発。それでもギリギリで肩を上げた清宮は雪崩式スライスブレッドを間一髪で防ぐと、三角飛び式シャイニングウィザードをドンピシャリ。変型シャイニングウィザードもクリーンヒットした。
それまでのダメージを引きずり、すぐさまフォールできなかったため、戦いは継続に。裏の読み合いから清宮はまたもシャイニングウィザードを狙うが、ガードしたケンドリックはエレクトリック・メイヘム(変型ココナッツクラッシュ)で清宮を追い詰める。だが、勝負を捨てない清宮は起死回生のジャンピングニーから4の字式エビ固めで巧みに押さえ込み、逆転の3カウントをもぎ取った。
熱戦の末、堂々のGHCヘビー級王座7度目の防衛に成功。試合後にはノーサイドで握手し、ケンドリックからも勝利を称えられた。同時に秋のMONDAY MAGICを王者としてキッチリ締めくくってみせた。
「紙一重だった。世界のスケール感じました。今回の一戦で自分も視野が広がったというか、NOAHを世界に広めていきたいと思いました」。そう振り返った清宮は「そして個人としての防衛記録(6回)も今日で更新しました。けどまだまだ満足してないです。GHCヘビーの最多防衛記録は14回。ちょっと先にはなるけど、そこを見据えて一つひとつ闘っていきます!」と杉浦貴の持つ防衛記録更新も意識し始めた。
【清宮の話】「いやあ、本当にすごい世界のブライアン・ケンドリック選手。もしかしたら本当に紙一重だった。本当にすごかった。世界のスケール感じました。いやあ、ホント視野が自分も広がったというか、今回の試合でNOAHをもっと世界に向けて、この戦いを広げていきたいなと思いました。あとMONDAY MAGIC、今日がAutumn ep Final。自分はこのMONDAY MAGIC、魔法のリングでこのベルト始まったんで、獲ったんで、本当に今日、素直にMONDAY MAGICすごい楽しかった。魔法のリングに感謝してます。そして個人の最多防衛記録も今日で7回更新しました。けど、まだまだ満足してないです! NOAHの最多防衛記録14回、もうちょっと先にはなるけど、そこを見据えて一つ一つ戦っていきます。ありがとうございました!」
【ケンドリックの話】「NOAHに来て言いたいことを言っていたけど、清宮が俺を黙らせた。もしNOAHが呼んでくれるなら心から光栄に思うし、プロレスでの今の一番大きな夢です。またぜひここへ戻って来たいと思っています」