“アプローチは下半身を固めて打て” というレッスンを耳にしますが、じつはアプローチこそ下半身をしっかり使うことが大切!
積極的に脚を動かして、正確な方向性と距離感を手に入れよう!
足踏みする動きで体を回転させる
右カカトと左ツマ先を踏んでバックスイング。左ヒザが軽く折れて前に出る(画像左)
左カカトと右ツマ先を踏んでフォローへ。右ヒザが軽く前に出る(画像右)
下半身を動かすといっても体を左右に揺さぶるような動きは、スイングの精度を損ないます。「下半身を使うな」というレッスンは、このようなスエーを嫌がっての指摘ですね。
アプローチはパワーを出す必要がないので、横の動きは不要。あくまで体を回転させるためのフットワークなのです。
アプローチのフットワークは、足の裏を前後に使う感覚が大事です。バックスイングでは右のカカトと左のツマ先、ダウンスイング以降では右のツマ先と左のカカトを踏むイメージで足踏みするように下半身を使います。これと連動して、ヒザが前後に動く感覚をもちましょう。
この足踏み動作だけで体が右左に回転する感覚がわかるはず。これをアプローチの動きに取り入れてください。
BackSwing:体が右回転
右カカトと左ツマ先を踏むと、右足が伸びて左ヒザが前に出る。これにともなって体が右回転するのがバックスイング
Follow:体が左回転
右ツマ先と左カカトを踏むと、左足が伸びて右ヒザが前に出て体は左方向に回転する。ダウンスイングからフォローにかけてはこれがポイント!
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Point!ちょっとだけ左寄りの軸をイメージする
体重はほんの少し左寄り(画像左)
アプローチの場合、左5.5対右4.5くらいの比重で少し左に多めに体重をかける。真ん中より若干左寄りの軸を意識すると、脚の動きに合わせてフォローに向かって体をスムーズに回せる
いかがでしたか? ぜひ足踏みの動きをアプローチに取り入れてみてください。
レッスン=青木龍一
●あおき・りゅういち / 1988年生まれ、神奈川県出身。日大ゴルフ部で活躍後、2012年にプロ入り。AbemaTVツアーからの飛躍を目指す。教え上手の理論派プロとしても知られる。
構成=鈴木康介
写真=相田克己
協力=ジャパンゴルフスクール