2024年限りでザウバーのシートを失い、来季の去就が未定となっているバルテリ・ボッタス。古巣メルセデスのトト・ウルフ代表は、そのボッタスがリザーブドライバーとしてメルセデスに復帰するのは時間の問題だと語った。
ボッタスは2013年にウイリアムズからF1にデビュー。ニコ・ロズベルグの引退をきっかけに2017年からメルセデスへ昇格。2021年まで5シーズンをメルセデスで戦った。
2022年からアルファロメオ/ザウバーへ移籍して戦ってきたが、チームはアウディのワークスチームとなる2026年以降も踏まえ、来季からニコ・ヒュルケンベルグと新人ガブリエル・ボルトレトを起用……ボッタスはシートを失うことになった。
現在のところ、2025年以降のボッタスの去就については明らかになっていない。しかし古巣メルセデスにリザーブドライバーとして戻り、ジョージ・ラッセルと新人のアンドレア・キミ・アントネッリのサポートをすることになるだろうと見られてきた。
そして最近、メルセデスのウルフ代表もリザーブ入りは時間の問題だと認めた。
「まだ何も契約が決まっているわけではないが、我々ファミリーに彼が戻ってきてくれるのなら、我々は大喜びだろう」
F1ラスベガスGPの予選前に、ウルフ代表はそう語った。
「バルテリのような現世代のマシンの経験を持った力のあるドライバーがメルセデスに戻ってくる可能性があるというのは、とても幸運だと言えるだろう」
「(ボッタスの復帰が)とても楽しみだ。最終的には交渉次第だが、弁護士というのは常に契約を失敗させたがるからね! いやもちろん冗談だが。彼らは優秀な弁護士だし、時間の問題だ」
今シーズンのザウバーはかなり苦しんでおり、ボッタスはこれまでのところ13位以上でのフィニッシュを記録できていない。ボッタス自身は自らにはまだF1に貢献できることはたくさんあると感じていると話した。
「今のところ、F1の現役ドライバーとしてのキャリアを終える形としては、自分で決められないという点でベストではなかった」とボッタスは言う。
「僕はまだ自分がこのスポーツに対して多くの貢献ができると思っているし、F1のことを今も愛している。世界最高のドライバーと世界最高のクルマで戦うレースが大好きなんだ。それこそが僕の愛しているモノだ。だから今は、次の行動を考えているところだ」
「毎日この事を考えている。興味深いことはいくつかリストに挙がっていて、これからどうするかというところだ。人生はまだ続いていくからね。この先にもエキサイティングなことはたくさんある」
「これは難しいスポーツなんだ。僕がグリッドの最後のシートを確保できるかどうかという点で、少し運は悪かったと思う。それができなかったということで、今のところはアウトなんだ」