F1第22戦ラスベガスGPで4年連続のF1チャンピオンとなったレッドブルのマックス・フェルスタッペン。彼は今年の王座防衛について、マクラーレンのマシンだったなら、もっと早くにできていたかもしれないと語った。
フェルスタッペンは第21戦サンパウロGPで大逆転優勝を果たしたことで、ライバルのランド・ノリス(マクラーレン)とのポイント差を拡大。ラスベガスGPには王手をかけた状態で臨んだ。
そしてそのラスベガスGPではノリスよりも前の5位でフィニッシュを果たしたことで、フェルスタッペンの2024年シーズンのチャンピオンが確定。4連覇を達成した。
今シーズン、フェルスタッペンは序盤戦でライバルを圧倒し、楽に4連覇を達成すると思われていた。しかし5月のマイアミGP以降マクラーレンが躍進し、さらにレッドブルが逆に低迷し始めたことで、“楽勝”とはいかない場面が増えていった。
結果的に王座防衛を果たしたフェルスタッペンだが、彼は今シーズンの7割で最速のマシンを手にしていなかったと考えており、むしろマクラーレンのマシンに乗っていたら“もっと早く”タイトル獲得を決められていただろうとも語った。
「イエスだ。もっと早くに可能だったかもしれない。もっとリードしていただろう」
マクラーレンでタイトルを獲得できたと思うかと問われたフェルスタッペンは、そう答えた。
「(フェラーリでも)同じくらいだったと思う。メルセデスはどうだろう。もっと難しかったと思うよ」
マクラーレンのザク・ブラウンCEOはかつてSkysportのインタビューに「レッドブルが支配している時にしかタイトルを獲得できない」と発言した。このことについてフェルスタッペンは、こう語った。
「知ってるだろうけど、そういったことがモチベーションになるんだ。批判的な人や、僕がベストマシンでのみ勝てると言っている人がいるなら、僕はそれが間違いだと証明する」
「今回で賞賛を得られないのなら、何をすれば良いのかは分からないね」
公平を期すために記すと、ブラウンCEOの発言は5月のマイアミGPでノリスが初優勝した直後のモノ。当時はまだフェルスタッペンが6戦中4勝と、レッドブル一強ではないことが明らかになっていない時期であり、そうした発言も大きく逸脱したものではなかったと言える。
なおブラウンCEOはタイトルを獲得したライバルを祝福するために駆け寄ってもいる。
また後知恵ではあるものの、今考えた場合レッドブルで2024年タイトルを獲得できたと思うドライバーは他にいたかとフェルスタッペンは尋ねられた。
「その質問をするのには、ベガスはいい場所だね。だって賭けられるから!」
「僕に言えるのは、幸運を祈るということくらいだ……」