「富士そば」の秋葉原店にステーキを食いに行ってみた!

そばチェーンの「富士そば」は、割と店舗単位で独自のメニューを提供している。これまでに遭遇した独自メニューのなかで、もっともインパクトが強かったのは、新宿・三光町店の「タピオカ丼」だろうか。アレは忘れることができない……。

それには劣るが、富士そばらしからぬメニューが秋葉原店で提供されている。それは! ステーキだ!! 富士そばでステーキだと!? そば屋のステーキがいかほどのものなのか、気になるので食べに行ってみた!

・富士そばのステーキだと!?

アキバの富士そばは2店舗ある。「秋葉原電気街店」ではなく「秋葉原店」なのでお間違いのないように。

さて、名代富士そば公式Xによると、ここでステーキプレートとステーキカレーを提供しているとのことだ。

実際にお店に行って、店の外に貼り出されたメニューを見てみると、ステーキプレート・ステーキセット・ステーキカレー・ミニステーキ丼セットの4種類用意されていて、そのいずれも英語表記だ。

いや、ミニステーキ丼セット(MINI STEAK DON SET)はアルファベット表記になるのかな? これ外国人に伝わるかな……。いずれにしても、英語表記されているところを見ると、訪日観光客の利用が多いことがわかる。

ちなみにおつまみメニューも貼り出されていて、その中には「鴨サラダ」×3種、「ロースト鴨」×3種、「焼き鴨」×3種もあった。やたら鴨を推してるな。これもこの店独自の提供メニューだろう。

券売機を見ると、最上段にステーキ発見! 「ステーキプレート」は一皿にステーキ・ライス・サラダがついて税込1400円。「ステーキセット」はステーキ(キャベツ・ポテサラ付き)とそば(温 or 冷)のセットで税込1600円である。

富士そばにしては高額な値段設定だけど、ステーキだからこんなもんかな。

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・学食を思い出す

食券をカウンターに出すと「(そばは)冷たい? 温かい?」と聞かれたので、「温かい方で」と答えたら、“秒” で出てきた!

富士そばは相変わらず提供が速いな! で、メインのステーキはというと、今まさに焼き始めようとしているところが、カウンターから見えた。注文の都度、焼きたてを提供しているのね。まるで洋食店じゃないか! ここはたしかそば屋のはずだが!?

ステーキを待っているとそばが伸びてしまうので、ゆっくりすするとしよう。

久しぶりに富士そばで食べるけど、相変わらず安心する味だよなあ。とくに寒い日の温かいそばは胃袋だけでなく、気持ちも安らぐ。学食で食事をするような「馴染の味」なんだよねえ。

……と、ホッコリした気持ちになっていたら、ステーキ登場。さっき焼き始めたと思ったのに、もう焼き上がってる。ステーキも速い!

富士そばにもナイフ・フォークを置いてるんですね。まさかここでこれらを使うことになるとは……。ステーキの盛り付けも学食感あるな。

肉質は柔らかすぎず、硬すぎない。ほどほどってところかねえ。ステーキソースの味が全体の9割を占めていて、肉そのものの味はそれほど感じない。でもいいんだ、コレでいい。いや、コレくらいの親しみやすさが良いのである。

念のため、肉をそばに乗っけてみた。ラーメンとステーキならあり得る組み合わせだけど、そばとステーキはなかなかお目にかかれない組み合わせだ。したがって、肉をそばに乗せると、どことなく馴染まない気も……。互いに居心地が悪そうである。

一緒に食べてみたところ、やはり調和しているとは言い難い。ひょっとすると、私がこの食べ合わせ未経験だったためにそう感じたのかもしれないな。外国人観光客なら喜んでくれるのかも。

同じ値段なら、そばのセットよりステーキカレー(税込1600円)の方がしっくり来て食べやすいのかも。とにかく富士そばでステーキを食べられる機会はそうそうない。この先、再販される可能性も疑わしいので、この機会にぜひ!