野球解説者の江本孟紀氏が、元横浜大洋ホエールズ高木豊氏のYouTubeチャンネルに出演。岡田彰布前監督が率いた阪神タイガースが連覇を逃した要因を分析した。

■高木氏と江本氏がトーク

高木氏と江本氏が岡田前監督と阪神の2024年シーズンを振り返った今回の動画。

江本氏は8月に成績が下降しながら、9月に追い上げて読売ジャイアンツと最終盤まで優勝を争い、惜しくも2位となったタイガースについて「よく持ち直したなと思った。よくあそこまで追い上げた」と評価した。

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■連覇を逃した要因は?

阪神の2024年について高木氏は「連続で優勝するのは難しい。岡田監督も新しい血が欲しいと、 もう若手でもいいし、外からでも採りたいと。でもそういうことがなかなかできなかった」と指摘する。

江本氏も同調したうえで、「去年初めて働いたピッチャーがいた。村上頌樹、大竹耕太郎、伊藤将司とかね。あの三本柱で去年は勝っているわけ。 大竹はちょっと投げたけど、去年のような調子じゃない。この3人がもうほとんどダメなの。それでは勝てないですよ。基本的に守りの野球でしょ、阪神は」と分析した。

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■コーチの責任を指摘

さらに「あの戦力、選手の状態でよくやった」と江本氏は前置きしたうえで、「よくありがちな、去年働いてみんなが持ち上げすぎて、選手が偉くなっちゃって、横っ腹に肉がついて体のキレが悪くなったという選手がゴロゴロいた」語る。

続けて「そこに気がついてない。初めて10勝したピッチャーが、翌年も10勝しようと思ったら、倍練習しないと勝てない。たぶん半分ぐらいしか練習していないと思う。そこはコーチがビシビシやらないと。最近のコーチは勘違いしている」と話し、コーチの責任を指摘していた。

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■チーム防御率はリーグ2位だが…

江本氏が指摘した投手陣の不振。2023年にMVPと新人王を獲得した村上投手は7勝11敗。大竹投手は11勝7敗と好成績だったが、伊藤投手は4勝5敗、また青柳晃洋投手も2勝3敗と成績を落とした。

それでも才木浩人投手が13勝3敗、ジェレミー・ビーズリー投手が8勝3敗と活躍。チーム防御率もリーグ2位となっている。

一方チーム打率はリーグ5位の2割4分2厘。好投する投手を援護できない展開が散見された。

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■江本氏が阪神が連覇を逃した要因を分析
(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治