【成田凌】俳優人生のご褒美といえる作品。11/29公開『雨の中の慾情』作品への思いを語る

話題作への出演が途絶えない成田凌さんの最新作が完成。覚悟と熱い気持ちを持って臨んだ作品への思いを伺いました。

profile 成田凌
なりた・りょう 1993年11月22日生まれ、埼玉県出身。映画、ドラマ、舞台で活躍。シリーズ第3弾の映画『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』(公開中)に主演。待機作は、12月20日公開予定の映画『【推しの子】』など。

敬愛する監督とのタッグが自分に自信をくれた

 成田さんの最新作『雨の中の慾情』は、映画『さがす』やドラマ「ガンニバル」で監督を務めた気鋭、片山慎三が、つげ義春の同名短編を映画化した数奇なラブストーリーだ。

「片山監督の作品にいつか出演したいと思っていました。その中でこの作品の企画書をいただいて、テーマ性とロケ地が台湾だと聞いた瞬間、片山さんの作品を台湾で撮れたら、すごい映画ができそうだと思いました。さらに撮影監督を池田直矢さんが務めるなど、スタッフさんも素晴らしい方々で、この作品のエネルギーをすごく感じたんですよね。撮影に入るまで時間が空いていましたが、自分にはこの作品があるから大丈夫だって自信につながっていました。それぐらい惚れ込みました」

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俳優人生のご褒美をいただいた作品

 成田さん演じる漫画家の主人公・義男と、自称小説家の伊守、バツイチの女性・福子。二人の男と一人の女による切なくも激しい性愛と情愛が、台湾オールロケで活写される。

「すべてのシーンが印象的で、ワンカット、ワンカットが素晴らしくて。台湾の最高のロケーションと、それをすごくかっこよく切り取る人がいて、それを照らす人がいて、台湾の独特な空気を感じられると思います。現場では毎日走りまくって、泥だらけにもなったし、血だらけにもなりました(笑)。片山さんの作品は、いざ出演するとなったら甘い気持ちでは挑めないとわかっていたので、覚悟を決めて、いい作品にするという気持ちのみを持って台湾に入りました。そうしたら同じ気持ちのキャストやスタッフの方々がたくさんいて、すごくいい現場でした」

 公開を前に、作品への思いはますます熱くなっている。

「いろんな人に届いたらいいなって思っています。見てくださった方の感想も知りたいですね。俳優人生のご褒美をいただいた感じがあります」

information
映画『雨の中の慾情』
貧しい北町に住む売れない漫画家の義男は、怪しい商売をしている大家から、自称小説家の伊守とともに引っ越しの手伝いに駆り出される。そこで離婚したばかりの福子と出会い、彼女に惹かれるが、彼女にはすでに恋人がいる様子で……。11月29日より全国公開。


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