百貨店の松屋銀座がメールマガジン会員を対象にウェブアンケートを実施したところ、クリスマスケーキにかける予算が昨年から大幅に減少していることがわかった。

「その調査によると、今年のクリスマスケーキ購入予算の平均は5169円で、昨年の6077円から908円減少する結果となりました。また今年はクリスマスイブが火曜日、クリスマスが水曜日とどちらも平日であることから自宅で過ごす人も多く、ケーキは店頭・ネットで購入する予定と回答した人が8割超にのぼっています」(フードジャーナリスト)

 そんな中、ケーキの売上を伸ばしているのがネット通販による購入だ。とあるケーキ専門通販サイトではコロナ禍以降売上高を60%以上伸ばすなど利用者は右肩上がりで、クリスマスシーズンともなれば安価なものから高級なものまで、色とりどりのクリスマスケーキがネット上を賑わせるようになった。

「ネット通販でのクリスマスケーキ需要が増加する一方で、問題となっているのが宅配時のケーキ崩れです。昨年は大手デパートがネット販売したクリスマスケーキ800個以上が崩れた状態で購入者に届けられ、『原因の特定は不可能』と結論付けられたことで大ブーイングが巻き起こりました。ここ数年、これ以外にも《クリスマスケーキがぐちゃぐちゃの状態で届いた》といった報告がSNS上で相次いでいます。クリスマスシーズンは特にケーキの注文が急増するため人手不足などで態勢が整っていなかったり、ネット通販に新規参入した店の想定が甘かったり、はたまた宅配業者の取り扱いの問題もあったりと理由は様々。今年も同じ問題が起こる可能性は十分にありますね」(同)

 年に1度のクリスマスケーキだけに、予約は慎重に。

小林洋三

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