FWを打ちこなすコツを女子プロが解説!「お腹は目標を向ける」

練習もラウンドも快適にできるこの季節。コースに出かける前にスイングを見直してみては?

体やクラブを意図どおりに動かせるプロからのヒントで、スイングを仕上げてから行きましょう!

お腹を思い切り回してインパクト!


インパクトで手元はハンドファースト。お腹は目標を向ける!
(河野)ボールをあげようとしちゃダメ!

FWも体をしっかり回しながらハンドファーストでインパクト!

フェアウェイウッドをうまく打ちこなすには、球を上げようとせずにクラブのロフトどおりにインパクトすることが大事。それにはハンドファーストでのインパクトが必須で、私は手元が体の幅より左にはみ出すくらい極端なハンドファーストで打つ意識をもって打っています。このほうが真っすぐ強い弾道で、番手なりの飛距離が出せるので、ぜひ試してみてください。


ダウンスイングでは、正面から見たときに右ヒジを体の幅に収まる位置に引きつける。右ヒジが下を向いているのがポイント。インサイドから下ろすことでクラブをオンプレーン軌道に乗せられる

このとき、体の回転を止めずに、インパクトでおへそが目標を向くくらい思い切りお腹を回すのがポイント。ハンドファーストでヒットしようとしても、手元より体を先行させて回せばクラブを振る通り道ができる。すると、正しい軌道に振り下ろせるので方向性もよくなりますよ。


このくらい極端なイメージです

体が回ればオンプレーンで下りてくる


体の回転を先行させると、クラブをインサイドから下ろすスペースができる。正しいプレーンにクラブを下ろせるし、軌道も安定する

ダウンスイングでクラブがアウトサイドから下りてカット軌道(右)になったり、インから入りすぎてクラブが寝ると(左)ロフトどおりにインパクトできず、方向も距離感もズレてしまう

いかがでしたか? ハンドファーストを意識してロフトなりインパクトを実現しましょう!

河野杏奈
●こうの・あんな / 1999年生まれ、東京都出身。162cm。7歳からゴルフを始め、14年には日本ジュニアゴルフ選手権優勝。19年にプロテストに合格。

構成=小山俊正、鈴木康介、三代崇、編集部
写真=圓岡紀夫、相田克己、高橋淳司