東大首席卒業の元官僚弁護士・山口真由が教える得意分野の見つけ方「たった4つの能力評価をすればいい」

4分野の評価ができないときは

なお、どうしても自分が「読む」「聞く」「書く」「話す」のどれが得意か評価できないとしたら、とりあえず、今の自分の職業や役割について考えてみましょう。きっと自然に自分が得意なものを選んでいると思います。

たとえば接客業をしており、仕事を楽しめているなら、「聞く」「話す」といったことが得意であるのかもしれません。もしくはデスクワークをしていて、適性を感じているのであれば、「読む」と「書く」に優位性があるのではないでしょうか。学生時代の部活動での役割や、あるグループでの〝キャラ〟でもいいでしょう。そういうところから、ひょっとすると、得意な能力が見つかるかもしれません。

もちろん、運悪く不得意なことばかりに囲まれている人もいらっしゃるかもしれません。そういう状況であるならば、「なんとか努力をして克服しよう」と思うよりは、別の得意なものを見つけに、今の場所から移動することを考えてみたほうが賢明なのではないかと思います。

図/書籍『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。』より
写真/Shutterstock

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『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。』(扶桑社)

山口真由

2024/11/21,045円(税込)244ページISBN: 978-4594099084

テレビで話題の美人弁護士が「努力が続くメソッド」を公開!
東大法学部を首席で卒業、財務省勤務を経て、現在は弁護士として活躍する著者が明かす、無理なく努力を続けられる37の秘訣。

【メソッド例】
・不得意なことは努力しなくていい
・道具はひとつにこだわる
・スケジュールはあえて立てない
・大人になってから活きてくる 「ガリ勉」
・朝食は早めに、昼食は遅めに
・基本書のネット注文はNG
・ルールには「抜け道」を
・努力はまわりに見せること!
・努力が続く習いごとと続かない習いごと

(本文より)
東大に入学すると、「そもそも頭の出来が違うんでしょう?」「天才は努力の必要がなくて羨ましいわ」というようなことをまわりから言われたりして驚きます。
私は東大に通って、最終的には法学部を首席で卒業しました。ですが、私は自分のことを「天才」だと思ったことは一度もありません。また、私を含めて、東大においても、努力が不必要な「天才」には、少なくとも、私は出会いませんでした。 まず、「努力すること」とは何かについてです。私にとってあることのために努力することは、その何かを「反復・継続」することを指します。
これは要するにアスリートのトレーニングと同じです。 重要なことは、まず、何を反復・継続するかを見つけ出すこと。それさえ見つかれば、あとはちょっとした工夫で続けることができるはずです。