ヴィンテージアイテムをベースに、都会的なファッション視点で再構築するプロダクツに定評のあるジェラード。“ラストリゾート”シリーズを代表するこだわりのデニムプロダクツは特に注目を集める存在だ。その中で今季スペシャルなモデルが登場した。この《シュプリーム 55デニム》と銘打ったモデルを紐解いてみよう。
最高峰のインド綿“シュプリーム”を使った、ジェラード渾身のデニム生地。SUPREME 55 DENIM
SUPREME 55 DENIMは“ラストリゾート”シリーズの新たな進化を求めた意欲作。経糸は同シリーズの黒タグと同じ物を使用。緯糸にはインド政府が種を管理するほど質の高い綿花、スピンゴールドの最高峰「シュプリーム」を採用した。また縫製にもこだわるため《リビルド》が製作を担当。オリジナルで染め上げた縫製糸を使いヴィンテージミシンにて縫い上げた、究極のヴィンテージスタイルのジーンズとなった。そのため穿き込むほどデニム生地と縫製糸がヴィンテージと同様の経年変化を起こしていく。ベースとなったジェラードが所有するヴィンテージジーンズの個体は、当時の曖昧な色糸管理のためベルトループが2色の縫製糸で縫われたユニークな仕様となっており、その部分もしっかりと再現している。
この特別なインディゴデニム生地にはシルバーのラストリゾートタグがデザインされる。究極のヴィンテージスタイルにふさわしい意匠と言える。
ピンク耳の特別なデニム生地。裏地を見ると粗さやネップが飛んだ生地感だとよくわかる。穿き心地は白タグ以上に軽くしなやかに仕上がっている。
バックポケットにはJELADOオリジナルのステッチをデザイン。縫製に使用する糸色を若干変えており、その部分も実物に基づき丁寧に再現している。
LAST RESORTシリーズの“AGE OF LONGING”のフラッシャーが付く。JELADOの中でも究極にこだわった、特別さと自信作の証である。
革パッチから紙パッチに変更されていく1954年頃のヴィンテージデニムの仕様を再現。穿きこむほど紙パッチが味わい深くに経年変化していく。
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半年ほど着用したエイジングサンプル!
ネップが飛んだ荒く織り立てられたムラ感のあるシュプリーム55デニムの生地は、穿き込むすると、長く縦に走る色落ちへとエイジングしていく。
【DATA】
JELAD FLAGSHIP STORE
TEL03-3464-0557
https://jelado.com
(出典/「Lightning 2024年12月号 Vol.368」)