1本買いして日々変化する味を楽しみたい! グラーツ風シュトーレン
ホーフベッカライ エーデッカー・タックス「グラーツァーシュトーレン」(京都)
「グラーツァーシュトーレン」1本 4,968円。店頭販売は12月20日まで。オンラインショップでの販売もあり。
日本でもすっかりおなじみになったシュトーレンは、ドイツ発祥の伝統的なクリスマス菓子(パン)。本国では、アドベント(クリスマス前の4週間)の間、少しずつ楽しみながら、クリスマスを待つ習慣があるそうです。発酵生地に、洋酒漬けのドライフルーツやナッツなどを練り込んで焼き上げ、粉糖をまぶしたもので、地方によって配合や練り込む材料に特色があります。
オーストリアの古都グラーツで1569年から続く老舗ベーカリー「ホーフベッカライ エーデッカー・タックス」を本店に持つこちらには、野澤孝彦シェフが本店をオマージュして考案した特別なシュトーレンがあります。それがグラーツの特産品である杏とカボチャの種を練り込んだグラーツァーシュトーレン。どっしりとした生地から顔をのぞかせる、カボチャの種の食感と香ばしさがほかにない醍醐味です。
おひとりさまにちょうどいい、長さ約5センチほどの食べ切りサイズもあります。ギフトにも! 540円
なお、グラーツ風のほか、伝統的なシュトーレンもあります。どちらも2カ月ほど日持ちするので、ひとりでも1本買いを! 本場に思いを馳せて、クリスマスまで少しずつ、日々変わる味わいを楽しんでみて。シュトーレンでちょっとだけクリスマス気分を味わいたいという人には、珍しい食べ切りサイズもあります。
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薄切りにしてチーズやワインと。いろいろな食べ方で楽しみたいアルザスのベラベッカ
Un Son Doux pâtisserie(アンソンドゥ パティスリー)「ベラベッカ」(京都)
「ベラベッカ」3,450円。数量限定で予約可。
ベラベッカは、当地の言葉で”洋梨のパン”という意味を持つフランス・アルザス地方のクリスマス菓子です。発酵生地にドライフルーツやナッツなどを焼き込むところはシュトーレンと共通していますが、生地部分が少なくつなぎ程度で、ドライフルーツやナッツがこれでもかとぎっしり詰まっているのが特徴です。
フランスの伝統的な焼き菓子を得意とする専門店である「アンソンドゥ パティスリー」が、初めて迎えるクリスマスにおくるのが、このベラベッカです。その名の由来となった洋梨をはじめ、オレンジ、杏、イチジク、レーズン、ベリー類など何種類ものドライフルーツをスパイスとともにキルシュに漬け込み、発酵生地に練り込んで、しっかりと焼き上げてあります。
ワインのほか、浅煎りコーヒーとも合うそう。
ほぼドライフルーツという感じの濃厚な生地は、お酒や塩気のあるチーズなどとの相性も抜群です。日一日と味わいが深まっていくのが素晴らしいところですから、1本買ったら、薄くカット。今日はヴァンショーを相棒に、今日はクリームチーズやブルーチーズと一緒にと、クリスマスまでさまざまな食べ方で楽しんで!
写真/吉村規子