●WIREDはオープンイヤーのエントリーモデル
もう一つの新製品であるWIREDは、文字どおり再生デバイスと有線でつなぐタイプ。価格は4950円とリーズナブルな設定で、オープンイヤーのエントリーモデルという位置づけだ。
有線なのでバッテリーの残量を気にせず使用でき、ゲームや動画視聴、オンライン会議などでは音声の遅延がない。
WIREDのカラーバリエーションは
ベーシックとパステルの5色
WIREDはnwm MWE001(以下、MWE001)の後継機種で、DOTSにも採用されているPSZ技術を搭載。12mmのドライバーはDOTSと同様に完全新設計である。有線タイプに合ったチューニングを行い、音質や音圧、音漏れもMWE001よりスペックアップしているのだが、コストパフォーマンスを追求して価格は5000円以内に抑えた。
重さは両耳で約7.2gとMWE001より20%軽く、コードを含めた全体の重さは約16gと非常に軽量。コードも改良し、絡みにくくしたという。
WIREDはスピーカー部周辺の太くなっている部分を
耳の上部にかけて装着する
コスパの良いエントリーモデルとして老若男女問わず、多くの人に使ってもらいたいとの考えからパッケージにもこだわり、自分用だけでなくギフトとしても選びやすいパッケージデザインにしている。
本体色に合わせたパッケージはギフトにも最適
(広告の後にも続きます)
●着けていることを忘れてしまう軽やかな装着感
発表会では体験の場が設けられていたので、両製品を試聴してみた。まずは装着感。本体が非常に軽量なため、両製品とも耳の上部に何かが触れているだけの感覚で、違和感は全くない。意識しなければ装着していることを忘れてしまうのではないかと思えるほどだった。
オープンイヤーの特徴でもある外音の聞こえ方は、両製品とも耳をふさがないので周囲の音が自然に耳に入ってくる。当たり前だが、完全ワイヤレスイヤホンの外音取り込みとは全く異なり、周囲の音がまさに自然の状態で聞こえるのだ。
音楽を流しながら対面形式で会話をすると、相手の声が普通に聞き取れる。再生コンテンツの音量にもよるが、BGMが流れている環境下で会話をしているような感じだ。
マネキンを使ったDOTS(左)と
WIRED(右)の装着イメージ
音質について、DOTSは非常にクリアな印象。どちらかというと中~高音域の存在感が際立っており、オープンイヤーという性格上、低音域はやや控えめ。nwmのコンセプトである周囲の音と共存するという意味では高音域もピーキーではなく、ナチュラルでバランスの取れた音質だ。
WIREDもDOTSに似た印象だが、音の解像度や量感ではDOTSに及ばない印象だ。一つ一つの音を聴き取るというよりも、まさにながら聴きのスタイルにピッタリ。コスパに優れたエントリーモデルとしてはオープンイヤーの特徴や特性がしっかり感じられるモデルといえるだろう。
発表会では新製品2モデルに加えて、来春発売予定のオープンイヤー型ワイヤレスネックバンドの耳スピーカーnwm GO(以下、GO)も披露された。
2025年春に発売を予定している
ネックバンドタイプのnwm GO
GOはアウトドアなどの趣味や遊びにフォーカスしたアクティビティモデル。前述した音漏れ防止のPSZ技術を搭載し、ネックバンドによりアクティブな活動でもズレない安定性とオープンイヤーである快適性を実現したタイプだ。