この画像は、南米チリにあるセロ・トロロ汎米天文台(CTIO)で撮影されたものです。夜空には天の川が地平線から立ち昇るかのように映っています。

CTIOは、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)が運用していますが、ほかの組織や研究プロジェクトが運用する望遠鏡も敷地内に設置されています。

画像に映っているのは、ラス・クンブレス天文台(LCO)が運用する望遠鏡です。LCOは北半球と南半球にまたがって、世界各地に望遠鏡を設置しています。つねにいずれかの望遠鏡が夜の時間帯にあることで、超新星や変光星など、予測不可能な一時的な現象を監視することができるようになっています。

天の川は銀河系中心方向が見えており、天の川の左側にさそり座のアンタレスが赤く輝いています。その左の方に星が2つ明るく見えていますが、上の青い星はおとめ座のスピカ、下のやや赤い星はうしかい座のアークトゥルスです。

画像は、NOIRLabから2024年11月20日に「Images of the Week」として公開されたものです。

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Image Credit: CTIO/NOIRLab/NSF/AURA/P. Horálek (Institute of Physics in Opava)

(参照)NOIRLab