プロ・アマ問わず、多くのゴルファーから支持を集めるパターブランド「オデッセイ」から、フルオートマチックなストロークを可能にするニューモデルが登場した。その名も「Ai-ONE Square 2 Square(エーアイ ワン スクエア 2 スクエア)」。
モデル名のとおり「真っすぐ引いて、真っすぐ出す」というストレートストロークにフォーカスしたモデルだ。
「重心位置にささったシャフト」が抵抗感のないストロークを生む
「スクエア 2 スクエア」は一見すると、従来からあるセンターシャフトのパターのようだが、よく見るとシャフトがささっているポジションに特徴がある。
センターシャフトではフェース面ギリギリの位置にシャフトがささっているのに対し、「スクエア 2 スクエア」はフェース面より後ろ側、いわゆるオンセットの位置にシャフトがささっている。ヘッドの重心位置にシャフトをセットすることにより、シャフト周りの重心の偏りをなくし、スムーズにストロークすることができるというわけだ。
通常のパターの場合、構えた際のヘッドの重心位置はシャフトに対して右寄り。アークを描くタイプのストロークをする人は、この重心のズレを“ガイド”として上手く利用するが、ヘッドを真っすぐ動かしたい人にとってはこのズレがフェースの開閉につながり、扱いづらさにつながる場合がある。
そこで“重心位置そのもの”にシャフトがささった「スクエア 2 スクエア」の出番だ。シャフトに対して重心の偏りがないということは、理論上フェースの開閉がほとんどおこらないということ。また、台の上などに水平に置いた際、トウが上を向く「トウアップバランス」となっており、フェース面をターゲット方向にキープしやすいバイアスが組み込まれている。
「フェース面がターゲットを向きやすい、かつ開閉が起こらない」ということは、パターに委ねてオートマチックなストロークをすればターゲットに対してスクエアなヒットがしやすいことにほかならない。
左から「DOUBLE WIDE」「♯7(ツノ型)」「JAILBIRD」
じつはオデッセイはかつて「バックストライク」「トウアップ」といったモデルでも、同一のコンセプトのパターを作ってきた過去がある。しかし、あえて“風変わり”にしたその形状を受け入れられるゴルファーは決して“多数派”ではなかった。
そこで今作ではヘッド形状に人気の「JAILBIRD」「♯7(ツノ型)」「DOUBLE WIDE」の3タイプを採用。シャフトも湾曲がなくストレートにヘッドへささっているので、多くのオデッセイファンが手に取りやすいビジュアルとなった。
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ハンドファーストに打ちやすく、転がりもいい
「スクエア 2 スクエア」は重心位置に斜めにシャフトがささっているため、おのずとハンドファーストに構えやすい。じつはこれがオートマチックに動かしやすい、もうひとつの“仕掛け”となっている。ハンドファーストにすると手首がロックしやすく、低く長いストロークが可能に。ストレートに動かしやすいヘッド特性を最大限に活かすことができるのだ。
通常、ハンドファーストでストロークすると、インパクトでのロフトが減りすぎてボールの転がりが悪くなることがあるが、「スクエア 2 スクエア」はヘッドのオリジナルロフトを6.3度に設定し、インパクトロフトを適正化。シャフトの傾きが3.3度あるので計算上の実効ロフトは3.0度となり、スムーズな転がりを得やすいインパクトができるよう配慮されているのだ。
6.3度(ヘッドのオリジナルロフト)-3.3度(シャフトの傾き)=3.0度(実効ロフト)
※オデッセイでは通常モデルの多くがロフト3.0度に設定されている
人気の「Ai-ONE・インサート」も搭載。オフセンターヒットしてもポールスピードの低減を抑えられるようになっているので、距離感も安定しやすい。ストレートストロークがしやすい構造と安定した転がりの実現がやさしさをとことんまでアップさせている。
「とにかくストレスなく、オートマチックにパッティングがしたい!」という人にとって、「スクエア 2 スクエア」は“ベストチョイス”になり得るだろう。
Spec
●モデル/JAILBIRD、♯7、DOUBLE WIDE●ヘッド素材/ステンレススチール、アルミニウムソールプレート、ポリカーボネート●インサート/AI-ONEインサート●ロフト/ 6.3度●ライ角/ 72度●長さ/ 33、34インチ●シャフト/STROKE LAB 90シャフト●専用ヘッドカバー付●価格/ 4万9500円
いかがでしたか? オデッセイのニューモデル、ぜひ試してみてください!
写真=竹田誉之