Sirabee読者のみなさんこんにちは、みなさんはファミコンのファイナルファンタジーシリーズの中ではどれが好きですか? 私は僅差でFFIIIが一番好きなVTuberの幽霊坂ゆらぎです。

今回はかわいいドットキャラのサムネに釣られてやってきたレトロゲームが大好きな皆さんに、見た目はファイナルファンタジー、中身はウィザードリィでケモナーホイホイな欲張りセットのRPG『Crescent Tower ~クレセント・タワー~』を紹介したいと思います。

 
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■「あのころのダンジョンRPG」が蘇る

本作は個人ゲーム開発者のかれーころっけさんがBOOTHで発表した、ファミコンライクなダンジョンクロウルRPGです。

プレイヤーは、王都マリダムに50年に1度現れるという「ミカヅキの塔」に挑戦する若き冒険者となり、最大5人のパーティを組んで罠やモンスターだらけの塔を攻略していきます。

システムをざっくり説明すると「ファイナルファンタジー(FF)」と「ウィザードリィ(Wiz)」を掛け合わせたようなゲームです。とはいえ、触り心地としてはだいぶWizに近いかな?という感じ。

ゲームバランスはかなりシビアで、80年代のゲームの厳しさを感じられる仕上がりとなっています。私は難易度選択で「モダン」を選びましたが、デスエンカとレベル上げのための経験値稼ぎには最後まで苦労しました。

一方で、慣れてしまえばダンジョン攻略自体はそれほど難しいものではなく、また塔の階層も10Fまでしかないのでしっかりと準備すればだれでもクリアできる難易度に調整されていると思いました。

特に終盤の敵は強いですが、ユニーク装備をガンガンドロップするので戦いがいがしっかりあるところが良かったです。

あと、街の各施設の人たちのアートワークがいい感じです。特に図書館のビリジアさんはケモかわいいです。

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■デスエンカの洗礼

ゲームを開始すると、さんざんwizで見慣れた街の光景が。それではギルガメッシュ…ではなく冒険者ギルドへ、一緒に旅する仲間を揃えに行きましょうか。

ところが冒険者ギルドでは「弱そうな冒険者お断り」と門前払い。受付のレーシアちゃんによると、ダンジョンに潜って「ゆうきのあかし」なるものを取ってこないと、話を聞いてもらえないようです。

いきなり一人旅から始まるなんて、まるでワードナです。とはいえ、これはおそらくチュートリアルのようなもので、証はすぐにゲットできるようになっているのではないでしょうか。


(1Fから現れる強敵、ようがんタートル)

…などと思っていた私の見通しは相当に甘く、LV1の主人公は1Fのモンスターにもまともに勝てず、デスエンカの連続です。確かにこの実力ではギルドは利用できないなぁと納得させられます。

なのでまずは軍資金の100Gで買えるだけの装備を買い、ダンジョンの入り口付近で勝てる相手だけ倒してLVを上げましょう。勝てない相手からは躊躇なく逃げること。


(とにかく弱い私こと勇者ゆらゆらに、未来はあるのか…?)

幸いこのゲームはダンジョンから街に戻るだけで全快するので、1戦ごとに街にもどることを繰り返せば、少しずつ強くなっているハズです。

装備を更新するにはお金が心もとないので、ある程度の攻撃に耐えられるようになったら思い切って1Fを先に進み、じゅうじんの「マックス」を仲間にしましょう。


(とにかく心強い最初の仲間・マックスの存在)

仲間がいれば戦闘はグッと楽になります。加入したてはLV1のマックスくんを死なせないように慎重に連れ帰り、レベルと装備を整えたら次の目標は2Fの探索です。


(キャラロストは無いようですが、蘇生にはアイテムが必要になります)

2Fで魔物に襲われている魔法使いの「ネネ」を助けて仲間にしたら、いよいよここから本格的なダンジョン探索が始まります。

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■地図埋めは手動で

本作の特徴の一つとして、独特なマッピングシステムがあります。

ダンジョン内では、歩いた場所は自動で地図に記載されません。代わりに「まほう」LV1呪文の「マッピン」を使うか、アイテムの「ふしぎなちず」を使うことで周囲の地形をマッピングすることができます。

さらにダンジョン内には明かりの概念があり、マップに記載されるのはプレイヤーから見えている範囲内だけ。可視範囲を広げるには光源となるアイテムや魔法を使用する必要があります。


(光源無しでの探索はかなり不便…)

ふしぎなちずは消耗品で、序盤はビックリするほど金欠気味なので、ネネが覚えているマッピンを限界まで使い、少しずつ地図を広げていくのがオススメです。

また、デフォルトでは視界がかなり狭く、明かりの範囲は時間経過で縮小していくので、代用魔法が使えるようになるまではたいまつが必須になります。

お金がなく、魔法の使用回数が少ない序盤はかなりの手間ですが、地図を埋めながら進むことで格段に迷いにくくなるので、得られるリターンも大きいです。


(階層によっては、マッピングが重要になる場所も…?)

途中から気づいたのですが、たいまつやふしぎなちずには専用のショートカットコマンドがあるのでそれを使うと楽です。

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■ギルド解禁で本当の冒険スタート

ダンジョン攻略を進めていると、いつのまにか冒険者ギルドが解禁されていました。遭遇する敵がやけに強いと思ったら、どうやら自主的に3人旅の縛りプレイを続けていたようです。

ただ、どこでゆうきのあかしを取ったのかさっぱり覚えていないんですよね。宝箱の見た目はどれも同じなので、ダイアログを見逃してしまっていたのかな?

ちなみにギルドで登録できる仲間はにんげん、じゅうじん、エルフの3種族の中から自由に選択することができて、善や悪などの性格はありません。

必要なステータスさえ満たしていれば種族を問わずどのジョブにも就くことができますが、初期ステータスとボーナスptに差があるので、種族ごとの向き不向きはある程度あるようです。

マックスとネネ、お世話になった初期メンバー二人を外すこともできますが、そこはお好みで。そしてパーティーメンバーが5人揃ったら、今度こそ本腰を入れてミカヅキの塔を攻略していきましょう!

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■役に立つかもしれないヒント集

最後に、本作はレベルを上げるための必要経験値量が多く、とにかく最後までレベリングが大変なので、ちょっとした稼ぎのテクニックを紹介します。

Wizライクということで予想をした人もいると思いますが、ダンジョン1階にはマーフィーズゴースト的な存在の「ブルーゴースト」と確実にエンカウントできるポイントがあります。


(駆け出し冒険者が必ずお世話になる、ブルーゴースト道場)

そこに行くためにはまほうのかぎや鍵開けスキルが必要ですが、序盤はとにかくこいつを狩ってレベリングするのがド安定。アイテムドロップもいいので、マーフィー先生同様に救世主的な存在です。

さらには、クリーピングコインのようなコイン型のモンスターも登場し、大量の経験値とお金をドロップします。こちらも見かけたら確実に倒しておきましょう。


(コインには得られる経験値が莫大な上位種も存在するようです)

また、最終版では敵からのドロップで強力な装備がどんどん手に入るので、装備のために金策する必要はありません。どうしても手に入らない部位を店売り防具で補うようにしましょう。

こちらもWizのように最強装備っぽいものが職業ごとに用意されているので、終盤のトレハンはかなり楽しいです。サムライ用の刀はいったいどこに…?


(終盤の敵は強いですが、相応のレアアイテムをドロップするかも)

ただ、その段階の敵は当然のようにティルトウェイト級の魔法をバンバン撃ってくるので、一戦一戦がヒリつく戦いになるのは間違いないでしょう。

そんなこんなで最後まで楽しく遊んで気が付いたんですが、本作はこれでまだアーリーアクセスなんですよね…ポテンシャルが恐ろしい。

ちなみに私がプレイしたバージョン0.2.5はエンディング未実装で、今後リリースされる製品版で実装される予定とのことです。

今回遊んだ『Crescent Tower』アーリーアクセス版はBOOTHで500円で購入可能(安い!)。製品版は990円で2025年5月にリリース予定だそうです。本作が気になった方はとりあえずBOOTHから体験版で遊んでみてはいかがでしょうか。

(文/Sirabee 編集部・幽霊坂ゆらぎ