ケイト・ブランシェット&ルーニー・マーラ共演!愛の名作『キャロル』今年もクリスマス特別上映決定

クリスマスのニューヨークを舞台に、エレガントでミステリアスな婦人キャロルと、フォトグラファーを夢見ながらも百貨店で働くテレーズの美しい愛を描いた名作『キャロル』(15)。このたび、本作のクリスマス特別上映が決定した。


【写真を見る】テーマカラーである赤を身に着けて来場すると、衣装原画をあしらったしおりがプレゼントされる / [c]NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED
第88回ゴールデングローブ賞にて『TAR/ター』(22)の演技で主演女優賞を受賞し注目を集めたケイト・ブランシェット、そして本作でカンヌ国際映画祭女優賞を獲得したルーニー・マーラが共演した本作。ブランシェットとマーラがその年のアカデミー賞ダブル女優賞にノミネートされるなど話題を呼んだ。物語の舞台は1950年代。当時を再現した洗練された衣装、名曲の数々、スーパー16ミリフィルムで撮影された映像が、映画史に残る“恋に落ちる瞬間”に観る者を引き込む。

去年一昨年と再上映を行ってきた本作だが、今年もスクリーンに舞い戻りクリスマスを彩ることに。期間限定で、恵比寿ガーデンシネマ、テアトル梅田、シネコヤで上映。また、キャロルのテーマカラーである赤を身に着けて来場すると、衣装デザイナーのサンディ・パウエルによる衣装原画をあしらったしおりを、キャロルver.とテレーズver.の2種ランダムでプレゼントされる。

これまでに『恋におちたシェイクスピア』(98)、『アビエイター』(04)、『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(09)と、アカデミー衣裳デザイン賞を3度受賞しているパウエルが今作の為に準備した数々の衣装は、いつ観てもときめきと憧れを感じさせる。公開当時、パウエルは「ケイト・ブランシェットは、スタイルがすばらしい上に着こなしが上手いので、センスの良い上品な雰囲気が出せました。しかもエレガント。テレーズがお手本にしたいと思うほどに」と明かしていた。また、「テレーズは若きアーティストで写真家だけど服装にあまりこだわらない、彼女に普通の恰好をさせたかったんです。でも意外な組み合わせを自然に着こなしたりもする。そして彼女が成長して変身を遂げた時にはキャロルからの影響が見てとれます」と語っている。

夢のように美しく、忘れられない不朽の愛の名作『キャロル』。2人がまとう衣装にも注目しながら、ぜひ今年も本作とともにクリスマスを楽しんでほしい。

文/鈴木レイヤ