加藤のキラキラした目にク~ッとなる
――ご自身の役、または自分以外の配役についての感想はいかがですか?
今林 この年齢になって、「チェリー・ホープを知ってるかい。」をやるというのが自分の中では大きくて、家族ができて、親が高齢になって、年齢設定はちょっと違いますけど、長男・太郎が自分の中ですごくハマるなっていう気持ちはありますね。このメンバーがすごく実家感あるんですよ(笑)。
出典: FANY マガジン
あと、加藤さんがすごくキラキラした目でずっといるんですよ……。
小川 ずっといる…って(笑)。
今林 僕らがセリフ出なかったり、適当なことをいろいろやっているときに、ずっと真面目な顔で頑張っているじゃないですか。ちょっともうク~ッってなりますよね。
小川 キラキラでピュアな感じに、おじさんやられちゃってるのよ(笑)。
千葉 私の役は6割方勝手にしゃべっていい役で、皆さんより暴走しやすいというか、これからの稽古で怒られていくんだろうなというのが楽しみです。
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ライフワーク的に「熟年団」を続けていきたい
――熟年団ならではの魅力、または熟年団の今後の展望など教えてください
村上 最近はオーダーをもらって、そこに来られるお客さんや演目に対してベストなものをつくる、という考え方でつくることが多いんです。でも、今回のように小劇場で、本当に気心が知れた仲間と、シンプルに面白いと思うものをつくっていくのはやっぱり刺激的です。
そういう場を与えてもらえるのは嬉しいと思う反面、それが面白くないと評価されると、言い訳がきかないというか……(笑)。その緊張感とちゃんと戦って面白いと言ってもらえるものをつくりたい。“熟年”という名前を付けちゃったからには、“チャラっと面白い”程度のものにはできない。熟年団は、いまの自分と向き合える場所ですね。
今林 この1作目を成功させて、もっといろんな熟年たちともやりたいし、いろんな若年たちともやりたいですね。こんな贅沢な企画ってないなと思うので、それぞれの場所で培ったものを持ち寄って、いいものをつくっていきたいです。
出典: FANY マガジン
小川 立ち上げたからには、年に1回のライフワーク的に、私の人生の中で熟年団が続いていったらいいなって思っています。演劇界に熟年層はたくさんいるので(笑)。若年の役者陣が「熟年団」を見て、一緒にやりたいと思ってもらえたら嬉しいし、「熟年団」を見たお客さんが「年齢を重ねていくって面白いね」って、魅力的に感じてもらえるようになればいいですよね。そのためにも、今回の公演を頑張って、たくさんの方に観ていただきたいです!
千葉 ありそうでなかなか生まれなかった企画なので、どこかの劇団に客演するのではなく、かといって商業的な集まりでもなく、こういう「熟年団」にしかできない組み合わせがどんどん続いていけばいいなと思います。
小林 “熟年だから”何をやるというより、僕にとっては、“熟年なのに”猫をやるとか、そういうことが新鮮なんです。20代の自分に言ってやりたいですね。「おまえ、50手前で猫やるぞ」って。
(一同笑)
出典: FANY マガジン
――最後に、発起人である小川さんから見どころをお願いします。
小川 大みそかの家族のてんやわんやの大騒動です。お客さまも一緒になって考えさせられたり、笑ったり、ちょっとホッコリしたり、ジーンとしたり、共感できるところも多々あると思います。その顛末を私たちと一緒に楽しんでいただけたらと……。どうでしょう、村上さん?
村上 小劇場で加藤さんや冨岡くんのお芝居を間近で見られることはなかなかないから、それだけで価値がありますよね。
小川 私たちがおまけみたいじゃないですか!(笑)
全員 (笑)