井田しずく容疑者が11月27日、別の男性2人から400万円をだまし取ったとして警視庁に再逮捕された。警視庁に逮捕されるのは3回目。集英社オンラインはこれまで井田容疑者がマッチングアプリで知り合った男性から会わずして金を騙し取ってきた手口や、彼女の人となりを詳報した。被害者は全国各地に存在し、警視庁は井田容疑者が約90人から1億円以上の金を騙し取ったとみている。〈第二の頂き女子〉と称されている井田しずく容疑者は、歌舞伎町のホストクラブでシャンパンタワーを入れるなど派手に遊んできたが、ここにきて新たにホストクラブでの金銭トラブルが判明した。
「オンラインカジノやホストクラブに使った」
今回の再逮捕について、全国紙記者は次のように解説する。
「今回の逮捕容疑は、今年3月から5月のあいだに、マッチングアプリで知り合った都内の男性に『給料が盗まれ託児所にお金がはらえない』とウソのメッセージを送り373万円を詐取した疑いが持たれています。
井田容疑者はすでに詐欺と窃盗の容疑で2回逮捕されており、今回の逮捕は3回目になります。井田容疑者は『毎日インターネットカジノ』に通ったと供述、容疑を認めています」
これまでの警視庁の調べでは、井田容疑者は騙し取った金について、「オンラインカジノやホストクラブに使った」と供述しているという。
集英社オンラインでは、井田容疑者がホストクラブにハマり、被害者から騙し取った巨額の金を夜の街に使ってきたことや、金銭トラブルなどを起こしてきたことを報じてきた。
被害者のなかには結婚の約束をしたり、体の関係を約束して、『会うから信用して』と、全裸や局部のアップなどの写真を自ら送りつけられた者もいた。
#4では、手にした金でディズニーのキャラクターをモチーフにしたシャンパンタワーの前で、ホストたちに囲まれながら恍惚とした表情を浮かべる井田容疑者のインスタグラムの投稿を掲載した。
そのいっぽうでホストクラブでも必ずしも羽振りがよかったわけではなく、むしろホストでは“売掛け”で遊び歩いていたこともわかった。
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「基本的には飲みやすい缶チューハイを飲んでいました」
井田容疑者が通っていた歌舞伎町のホストクラブ関係者が語る。
「井田しずくは2021年夏ごろにうちの店に初めて来店しました。当時はまだ別のホストクラブで働く旦那さんがいると話していました。なので苗字は井田ではなく旦那さんの苗字でしたよ。
既婚者にもかかわらず、うちには結構な頻度で来ていました。1人で来ることもあれば、歌舞伎町にあるニューハーフクラブの従業員と一緒に来ることもありました。高い酒を頼むような派手な飲み方をするわけではなくて、基本的には飲みやすい缶チューハイを飲んでいました」
井田容疑者が指名していたホストは一昨年に退店しているというが、井田容疑者との間にはまだ解決していない金銭トラブルがあるという。
前出のホストクラブ関係者が明かす。
「井田は2021年8月から2022年4月の間に計75万4千円のツケを作ったんです。要するに売り掛けを飛んでいる(ツケを払っていない)形です。担当ホストが立て替えているので、彼の給与から差し引かれたことになっています。
担当ホストは再三にわたり、井田にLINEで返済するように求めましたが、『なんか別に払えないわけじゃないの分かってると思うけど、なんかほんとに伝えにくいけど、本当にざんねんだわ』と意味の分からない返信が届きました。
携帯電話にもかけてみましたが、応答はなく、ツケの1円も返ってきていません。また9月には、当時井田が夫と息子と住んでいた横浜市の住所宛てに内容証明を送っていますが、何の音沙汰もなかったのです」(同前)
集英社オンラインが入手した井田容疑者の複数の伝票によると、10万円のシャンパンを注文したのにもかかわらず、会計の全額を売り掛け払いにしたり、一部だけを支払い、残りをツケにしたりしていた。
井田容疑者の担当ホストの知人はこう語る。
「井田の担当ホストは毎回のように同伴をしていました。同伴はもちろん無料ではありませんので、そのぶん会計は高くなります。旦那さんと息子さんと横浜市に住んでいるからか、井田はレンタルルームや漫画喫茶を転々としていました」
結局、井田容疑者の担当ホストはホストを引退。だが、井田容疑者の未払いの飲食代のせいで、借金を背負い、倹約生活をしていたという。
2024年より、ホストクラブは「売り掛け禁止」を掲げており、知人は「もう金が返ってくることはないでしょう」と話す。井田容疑者が逮捕された今、担当ホストは何を思うのか――。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班