現地時間11月27日、メンフィス・グリズリーズはホームのフェデックス・フォーラムでデトロイト・ピストンズと対戦し131-111で勝利。河村勇輝は終盤の3分14秒間プレーし、ジャンプシュートで2得点をマークした。
グリズリーズは2日前の試合で約3週間ぶりに復帰したジャ・モラントが左ヒザの負傷で欠場。スコッティ・ピッペンJr.が先発PGに入り、デズモンド・ベイン、ジェイレン・ウェルズ、ジャレン・ジャクソンJr.、ブランドン・クラークの布陣で臨んだ。
立ち上がりこそリードを許したグリズリーズだが、ベンチメンバーを中心にリズムを掴むと、第1クォーター残り3分からはマーカス・スマートの活躍で34-35と1点差に迫って最初の12分を終える。
攻守に輝くベテランに導かれたチームは、第2クォーターを37-18と圧倒。持ち前の堅守からピッペンJr.、ジェイク・ラレイビアらが次々と得点を重ね、71-53と18点リードで折り返した。
後半も手を緩めないグリズリーズは、第3クォーター残り1分46秒には最大30点までリードを拡大。その後も主導権を譲らず、早々に勝利を決定的なものとした。
勝利が確実となった終盤にはホームのファンから恒例となっている“We want Yuki!(ユウキを出せ)”のチャントがたびたび起こり、河村は20点リードで迎えた残り3分14秒に登場。
残り1分過ぎにはドライブ時にボールを奪われターンオーバーとファウルを喫したものの、最後に見せ場を作る。チーム最後の攻撃でボールを託された河村は、右ドライブから華麗にターンして高難度のフェイダウェイジャンパーを試投。これが見事に決まり、アリーナを大歓声に包んで試合を締めくくった。
NBAでは11試合目の出場となり、自身3試合ぶり&通算10得点目。試合後は“兄貴分”のモラントと喜びを分かち合った。
今季初の4連勝で12勝7敗としたグリズリーズは、スマートが前半の16点を含む今季最多の25得点、5アシスト、3スティールと躍動。ピッペンJr.が19得点、7リバウンド、4アシスト、3スティールと先発PGの役割を担ったほか、ラレイビアが19得点、クラークとウェルズ、ジェイ・ハフが各13得点を奪った。
ウエスタン・カンファレンス4位に位置するグリズリーズは次戦29日(日本時間30日)、ホームで同最下位のニューオリンズ・ペリカンズと対戦する。
構成●ダンクシュート編集部