●「責任あるAI(Responsible AI)」の考え方のもと開発
同グループは人間を中心にした「責任あるAI(Responsible AI)」の考え方のもと、常に対象となる“人とユーザー”を尊重し、人を中心にした開発プロセスを実践している。今回の開発でも「責任あるAI」の考え方に基づき、著作物や映像、音声などの記録を活用して、“人の思考と話し方を究極的に再現するDigital Human”生成にチャレンジした。
また、この取り組みは、東京大学大学院工学系研究科 松尾・岩澤研究室の松尾豊教授が技術顧問を務める松尾研究所と共同で開発を行った。
今後、パナソニックHDとPHP研究所の両社は、松下幸之助から直接薫陶を受けた人物や松下幸之助研究者などの専門知識を取り込み、様々な状況や事例で「松下幸之助ならどう考えるのか」、「松下幸之助ならどのような経営判断を行うのか」など、より深い経営面での示唆を提供することのできる人物再現AIを目指していく。
また、パナソニックHDでは、今回の「松下幸之助」再現AIの開発を通して獲得する知見やノウハウを生かして、例えば多様化する顧客の要望に対応できるパーソナライズドLLM(大規模言語モデル)技術など、今後の製品やサービスに応用するための研究開発を進めていく。