『SUPER Jr.TAG LEAGUE 2024〜Road to POWER STRUGGLE〜』リリーアリーナMITO(2024年11月28日)
Bブロック公式戦 ○棚橋弘至&邪道vsタイチ&TAKAみちのく×
棚橋&邪道が熱戦の末にTAKA&タイチを破ってWORLD TAG LEAGUE初白星。試合後、HOUSE OF TORTUREが二人を襲撃し、EVILは1・4東京ドーム大会での一騎打ちを前にEVILで棚橋をKOすると、掟破りの逆「愛してまーす!」&エアギターまで披露。怒り心頭の棚橋は公式戦での制裁を宣言した。
2026年1月に引退する棚橋は邪道をパートナーにタッグリーグ戦に臨んだものの、ここまで3連敗で白星なし。この日、初勝利を目指してタイチ&TAKAとの4戦目に臨んだ。
先発で飛び出した邪道がショルダータックルでTAKAをなぎ倒し、棚橋とのダブルタックルでタイチを蹴散らすと、二人でエアギターをかき鳴らした。Just 4 Guysコンビも場外戦で優位に立つと、棚橋に的を絞って主導権を握る。TAKAが顔面スタンプ、サミングでいたぶり、タイチはサッカーボールキックで蹴り飛ばす。さらにTAKAがヘッドロック、ヘッドシザースでねちっこく絞め上げて消耗させ、チキンウイングアームロックで捕獲。タイチはコブラツイストで絞め上げた。
耐えた棚橋はTAKAにダイビングボディアタックを放って突破口を開いた。邪道がドラゴンスクリューでタイチを蹴散らし、TAKAにショートレンジラリアット、グリーンキラーの猛攻。ガンスタンが不発に終わると、TAKAがスーパーKで逆襲。タイチが串刺しフロントハイキック、ソバット、顔面蹴りと蹴りまくり、聖帝十字陵で絞め上げる。棚橋がカットに飛び込んでも、タイチとTAKAはダブルフロントハイキックで蹴散らした。
邪道も雄たけびを上げて自らを鼓舞。タイチがサッカーボールキックで蹴りまくっても立ち上がり、カウンターのラリアットを叩き込んだ。ようやくタッチを受けた棚橋がフライングフォーアーム、ダイビングサマーソルトドロップと得意技を連発して巻き返す。タイチがアックスボンバーで逆襲し、TAKAがフロントハイキックを連発したが、棚橋はツイスト&シャウト3連発で猛反撃。タイチがバックドロップでぶん投げ、TAKAがトランスレイヴからのジャストフェースロックで絞め上げたが、耐えた棚橋はドラゴンスクリューからのテキサスクローバーホールドでTAKAを捕獲。その横で邪道はクロスフェース・オブ・JADOでタイチを分断した。
棚橋のハイフライ弾が不発に終わると、TAKAがスーパーK連打、みちのくドライバーIIで一気に攻め込む。ジャストフェースロックで棚橋を捕らえると、タイチは聖帝十字陵で邪道を分断。TAKAはダブルレッグロックとヘッドシザースの複合技に移行して棚橋にギブアップを迫った。
ピンチを迎えた棚橋だったが、何とかロープにたどり着いた。トゥエルブシックスでTAKAを突き刺すと、スリングブレイドをさく裂。タイチが飛び込んでもスリングブレイドで迎撃し、邪道がガンスタンで蹴散らす。すかさず棚橋がハイフライフローを発射してTAKAから3カウントを奪った。
棚橋&邪道が3戦目にしてWORLD TAG LEAGUE初白星をもぎ取った。試合後、マイクで「新日本プロレスが水戸に帰ってきたぜ!」と絶叫した棚橋は「棚橋&邪道組、黒星先行してますけど、あきらめてないですから。最後まで走り抜きましょう」と宣言。邪道は「ファンタズモ! 聞こえてるか!? ちゃんと見ててくれてるか? 早く元気になって、この新日本プロレスのリングに戻ってきてくれよ!」と小さながんの腫瘍が見つかり、闘病中の盟友エル・ファンタズモにエール。水戸のファンはELPコールの大合唱となった。
そして邪道が「水戸の皆さん、そしてテレビの前の皆さん、お待たせしました! いくぞ!」と叫ぶと、棚橋と邪道はエアギターを披露。棚橋が「皆さん、改めてありがとうございました。これからも、来援も再来年も未来も、新日本プロレスを盛り上げていきます!」と誓い、「それでは…」と愛を叫ぼうとした。
ここでHOUSE OF TORTUREの面々が乱入し、棚橋&邪道を襲撃。EVILは棚橋を必殺EVILで叩きつけた。「帰れ!」コールの中、マイクを持ったEVILは「やかましいんじゃ、コラ! おい、棚橋よ。てめえ引退に足突っ込んだ分際で何偉そうにマイク握ってんだ?」と棚橋を罵倒し、「お前らはよ、これが聞きたかったんだろ。俺が言ってやるから感謝しろよ。愛してまーす!」とお株を奪って高笑い。「おい、棚橋よ。おめえよ、目障りなんだよ。とことん潰してやるからな。よく覚えとけ」と通告すると、大の字となった棚橋にまたがって掟破りの逆エアギターまで決めた。
棚橋は1・4東京ドーム大会で引退ロード第1弾として怨敵・EVILとの一騎打ちを控える。その前に12・6薩摩川内大会における最終公式戦でEVIL&成田と当たることになり、棚橋は「公式戦やってやりましょう。マジ許せないです」と報復を宣言。邪道も「徹底的に足腰立たないようにやってやろう」と呼応した。社長として拷問軍の反則、乱入を矢面に立って防止しようと尽くしてきただけに、「今年に入ってから反則、乱入、俺のキャリアをかけて、やっとここまできた。それを壊されてたまるかっつうんだよ」と怒りをかみしめながら言い切った。
棚橋&邪道の次戦は12・1大阪大会。内藤&ヒロムと激突する。